防災グッズは「さりげなく備える」がトレンドに 売り上げも前年比約1.3倍 ハンズで聞く人気の防災用品の特徴は?

9月は防災月間。地震や浸水被害が相次いで起こる中、私たちはどう備えるべきか。そんな中、防災用品を多数取り扱っているハンズでは、防災用品の売れ行きが好調だ。どんなアイテムが人気なのか、実際に売り場で取材した(BCN・寺澤 克)。

※価格や商品ラインアップは9月10日取材当時のものです。

8月頃から売り上げも前年以上に

ハンズ 新宿店の防災コーナーはDIYグッズなども取りそろえる6階に位置する。平日の午前中ながら、防災用品を見に来たと思われる人もちらほら見られた。

まずは、最近の防災グッズの特徴について聞いてみよう。取材に対応してくれたのはハンズ広報部の田口瑛子さん。災害をより身近に感じるようになったこともあってか、防災グッズの需要は高まっており、ハンズでの取り扱い数も、防災用品だけで約200点、防災食品で約170点に上るのだという。

(以下敬称略) 防災用品全体の売上は、8月頃から継続して前年を上回っています。9月に入ってからの1週間では、前年同期比で約1.3倍になっていますね。

食品は多種多様に 被災時も普段と変わらない食事を

そうなんです。例えば、防災食品でいえば、アルファ米のように長期保存に適したものがありますが、最近はお湯や水が不要でそのまま食べられるタイプも出てきています。味のバリエーションも非常に多いです。

それと、被災時は気分が滅入ってしまうもの。少しでも気分を上向かせたい、普段と変わらない食事を味わいたいという声も多く聞かれます。そのため、防災食品とはいうものの、各メーカー味にもこだわっていて、パスタシリーズなど、味やバリエーションを重視した食品も数多く登場しています。

ポケットティッシュより小さい! ポケットトイレやカッパが売れている 出先で対応できる便利さが特徴

最近よく売れているのが使い捨てのポケットトイレ「ぽけっトイレ」ですね。直近1カ月で約4000個販売しました。ポーチに入れて携帯できる気軽さから人気を集めています。

また、同じぐらいのサイズで使い捨てのポケットカッパ「ポケパ」も人気です。こちらも約3000個販売しました。最近はゲリラ豪雨も多いですから、一つ持っておきたいという人も多いのだと思います。

そうですね。大きな備蓄品ももちろん重要なのですが、災害に遭遇するのは家にいるときばかりではありませんよね。出先でも初期対応できるコンパクトなものが求められているのだと思います。

見た目も防災グッズらしくない さりげなく、しっかり備えられるアイテムも人気

また、一見すると防災アイテムに見えなかったり、可愛らしい見た目のものも登場しています。

例えば、先ほど挙げたポケットトイレとカッパですが、人気イラストレーターくまみねさんとのコラボパッケージを採用したバージョンもあります。人気キャラクターの「仕事猫」が描かれていて、ノベルティでシールも付いてきます。

このシマエナガの形をしたホイッスルもよく売れている商品です。バッグに付けていても、ぱっと見では防災グッズには見えません。

お家で備蓄することはとても重要です。ですが、普段は外出している時間の方が長いという人も多いかと思います。こうした、防災グッズ然としないアイテムや、コンパクトなものから備えてみることも、有効な備えになるでしょう。

こちらは、普段はクッションとして、災害時には寝袋になるクッション型多機能寝袋です。防災用途としても活用できますが、キャンプ用途でも使用可能です。

そういう意味では、持ち歩くだけでなく、実際にお部屋でインテリアとして機能しながら、いざというときには防災グッズとして役立つアイテムのラインアップも増えてきましたね。

後半では、スマホにも便利な防災アイテムを紹介

以上、防災用品全般のトレンドや人気アイテムについてハンズでリサーチしてみた。後編では、ハンズで買えるスマホなどの充電アイテムで使える防災グッズおすすめ6選を紹介してもらう。