薬剤師の75.4%が業務でのAI活用に前向きの一方、現場の活用率は4割未満。6割以上がオンライン服薬指導をポジティブに評価。2人に1人以上が精神的負担や時間的なゆとりのなさを感じる

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:粟井俊介)が運営する医療機関、薬局、介護事業者向け経営・採用支援メディア『マイナビ メディカルサポネット』は、 薬剤師人材紹介サービス『マイナビ薬剤師』(https://pharma.mynavi.jp/)の登録会員(薬剤師313名)を対象とした、「薬剤師白書2026年版」の結果を発表しました。
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【TOPICS】
◆薬剤師の75.4%がAI活用に賛成する一方、実際の現場での活用は39.4%にとどまる【図1、2、3】
◆約3割がAIの活用拡大によって「仕事の価値が高まる」と回答。AI活用者は非活用者より「価値が高まる」割合が7.2pt高い【図4、5】
◆オンライン服薬指導は6割以上の薬剤師がポジティブな評価。医療アクセス改善への期待と安全面への懸念が併存【図6、7】
◆現在の「ゆとり」については、精神・心理面、時間的なゆとりがない人がともに約6割【図8】
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【調査概要】
◆薬剤師の75.4%がAI活用に賛成する一方、実際の現場での活用は39.4%にとどまる
薬剤師としての業務経験がある人に、業務において、AI活用を積極的に進めるべきかを聞いたところ、「そう思う(計)」は75.4%となった。一方、現在薬剤師として業務をしており、実際にAIを活用している人は39.4%で、AI活用に対しては前向きではあるものの、実際の業務での活用状況とは大きな差が見られた。また、AIを活用している業務内容は、「薬歴・記録業務」が50.9%で最も高く、「処方内容の確認・監査(33.9%)」、「在庫管理・発注業務(25.0%)」が続いた。記録業務や正確性が求められる処方内容の確認・監査、在庫管理などの管理事務作業にAIが活用されている様子がうかがえる。【図1、2、3】
【図1】

【図2】

【図3】

◆約3割がAIの活用拡大によって「仕事の価値が高まる」と回答。AI活用者は非活用者より「価値が高まる」割合が7.2pt高い
現在就業している薬剤師に対して、AIの活用拡大によって薬剤師の仕事の価値がどのように変化すると思うかを聞いたところ、価値が「高まる(計)(31.3%)」、「変わらない(35.6%)」、「低下する(計)(33.1%)」と、意見が分かれる結果となった。一方、AI活用者では「高まる(計)」が35.7%で、AI非活用者を7.2pt上回った。
価値が高まると思う理由では、「AIによる業務効率化によって患者対応や専門的な判断により多くの時間を割けるようになること」や「医療の質の向上につながることへの期待」など、AI活用による業務効率化とそれに伴う医療サービスの質向上への期待が挙げられた。一方で、「薬剤師の必要人数への影響」や「患者が薬剤師へ相談する機会の減少」など、AIの知識量や処理能力を一因とした仕事の価値の低下に対する懸念もみられた。【図4、5】
【図4】

【図5】

◆オンライン服薬指導は6割以上の薬剤師がポジティブな評価。医療アクセス改善への期待と安全面への懸念が併存
オンライン服薬指導※1について、薬剤師の仕事の視点からどのように評価するかを聞いたところ、「ポジティブに評価している(計)」は60.7%となり、「ネガティブに評価している(計)」の8.0%を大きく上回った。
ポジティブに評価する理由として、「患者の来局負担の軽減」「地域による医療アクセスの差の縮小」「薬剤師の働き方の選択肢拡大への期待」が挙げられた。ネガティブに評価する理由では、「コミュニケーションの難しさ」「画面情報で得られる情報の限界や不確実性への懸念」「薬の受け渡しに伴う安全面」が挙がり、利便性やアクセシビリティ向上への期待が寄せられる一方、コミュニケーションや安全面に対する懸念も一部ではみられた。【図6、7】
※1パソコンやスマートフォン等の情報通信機器を活用して実施する服薬指導
【図6】

【図7】

◆現在の「ゆとり」については、精神・心理面、時間的なゆとりがない人がともに約6割
現在働いている薬剤師に様々な「ゆとり」について聞いたところ、「精神・心理面のゆとりがない(計)」が59.2%で最多で、「時間的なゆとりがない(計)(58.1%)」、「体力・健康面のゆとりがない(計)(54.6%)」、「経済的なゆとりがない(計)(48.2%)」が続いた。【図8】
【図8】

【総評】

今回の調査では、薬剤師の間でAI活用やオンライン服薬指導などの新しい技術への期待が高いことが分かりました。一方で、実際に業務でAIを活用している人は4割未満にとどまっており、期待と現場での活用状況にはギャップがみられます。また、回答者の声から、AIは薬剤師の業務を代替するものではなく、業務効率化を通じて患者対応や専門性の高い業務を支援するツールとして期待されていることも明らかになりました。
精神的な負担や時間的余裕のなさを感じる人が半数を超える現状を踏まえると、今後はAIの活用やオンライン服薬指導の導入などで、業務負担の軽減と生産性向上を図ることが重要です。そのためには、現場の業務体制や運用ルールの整備に加え、デジタル活用に関する教育や支援体制の充実が求められるでしょう。
ヘルスケアソリューション事業本部 事業戦略部門統括長 長澤圭祐
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マイナビ メディカルサポネット「薬剤師白書2026年版」
【調査概要】
〇調査期間2026年6月22日(月)~2026年7月16日(木)
〇調査方法/マイナビ薬剤師の登録会員に調査票の入力フォームをメールにて送信し、オンラインにて入力された回答を回収
〇調査対象/薬剤師人材紹介サービス『マイナビ薬剤師』登録会員
〇有効回答数/313名<就業者(フリーランス除く)284名・非就業者で転職活動中の人29名>
〇補足/調査結果は、端数四捨五入の関係で、内訳と合計が一致しない場合があります。
〇調査結果の詳細はこちら/https://medical-saponet.mynavi.jp/news/data_pharmacist_yakuzaishi-hakusyo/detail_wp2026-ph/
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