東名遺跡 日本最古の編みかご2点を復元しました
佐賀市の東名遺跡から出土した、約8,000年前の「編みかご」。
日本最古とされる貴重な編みかごを、出土品から素材の種類や当時の技術を読み解き現代によみがえらせる「編みかご復元プロジェクト」を進めています。
国史跡指定10周年を迎える今年、東名遺跡の価値や縄文人の知恵・技術を改めて伝える取り組みの一つとして、9月4日(金)~6日(日)に、ツル材を使った小型かご2点の復元作業を行いました。
約1年(令和8年3月~令和9年8月)をかけて、大型かご3点、小型かご4点の計7点を復元する予定です。
プロジェクト概要

【今回の復元作業】
対象:ツル材を使った小型かご2点
作業期間:
令和8年9月4日(金)~6日(日)
9時30分~17時
場所:佐賀市文化財資料館
協力・監修:あみもの研究会
代表 鈴木三男氏(東北大学名誉教授)

復元編みかご制作の様子
3日間、出土品を前に、ああでもないこうでもないと議論し、素材の特性を読み解きながら作業を進めました。
残念ながらツル材を使ったかごの製作は手強く、全体の30~40%しか出来上がりませんでした。
作業の続きは令和9年3月に行う予定です。
復元した編みかごは、現在建設中の「東名遺跡ガイダンス・埋蔵文化財センター」で、実際の出土品とともに展示する予定です。
8,000年前の暮らしを伝える、東名遺跡の編みかご
佐賀市金立町にある東名遺跡は、約8,000年前、縄文時代早期の集落跡で、日本最古の湿地性貝塚です。豊富な地下水や貝殻のカルシウム分などによって、通常は残りにくい編みかごや木製品などが良好な状態で残されました。
中でも編みかごは700点以上が出土。日本最古とされ、縄文時代の遺跡から出土した編みかごの50%以上を占める貴重な資料です。
今年は、東名遺跡が国史跡指定10周年を迎える節目の年。これを機に、東名遺跡の価値や縄文人の知恵・技術を改めて伝える取り組みの一つとして、編みかごの復元を進めています。
素材から再現。縄文人の知恵に迫る
復元は、編み方や形状を再現するだけではありません。編みかごに使われていた植物を調べ、素材を採取・加工するところから作業を進めています。令和8年6月から素材採取を始め、大型かごに使う「ヘギ材」の製作も進行中です。
今回復元するのは、ツル材を使った小型かご2点。過去に復元した資料を、新たな観察や知見を加え、より実物に近い姿へ作り直します。こうした作業を通して、自然素材を暮らしの道具へと変えた縄文人の知恵や技術を明らかにしていきます。


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