一般社団法人関西イノベーションセンター(所在地:大阪府大阪市中央区、理事長:堀 直樹、以下、MUIC)及び東京トラベルパートナーズ株式会社、住友電気工業株式会社が運営するユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET’S EXPO」は、2026年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、さらに特別賞となる「グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]」を受賞しました。グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]は、2026年度に選ばれたすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中から、新たなビジネスモデルや新産業の創出、イノベーションの促進に寄与する優れたデザインとして、特に認められたものに贈られる賞です。MUIC Kansaiが運営する取り組みが、「グッドデザイン・ベスト100」および「グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]」を受賞するのは今回が初となります。



「行こう。あきらめていた人と。」を理念に掲げるLET’S EXPOは、移動に不安を抱える方々の「2025年大阪・関西万博」への参加を支援するユニバーサルツーリズムプロジェクトとして、2023年に発足しました。
大阪・関西万博では身体が不自由な方や視覚障がいのある方など、会場内を自力で移動することが難しい方々を対象に、車いすユーザーの押し手サポートや見守り等を行う「会場内移動サポート」や、現地の様子をライブ配信で届ける「オンラインツアー」を通じて、延べ15万人以上の参加を支援しました。
この度、LET’S EXPOは2026年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン・ベスト100」に選出され、さらに特別賞となる「グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]」を受賞しました。
2026年度グッドデザイン賞の審査では、高齢者や障がいのある方のイベント参加を阻む要因を、会場内の物理的なバリアだけでなく参加に至るまでの人と人との関係にも見いだし、その関係そのものをデザインの対象とした点が高く評価されました。さらに会場内での移動支援に加え、バーチャル体験やオンラインツアーを組み合わせ、会場へ行くことだけを唯一の参加方法としなかった点や、2025年大阪・関西万博で培った仕組みが次のイベントへ継承されようとしていることも評価されました。
今後は2027年3月19日に開幕する「GREEN×EXPO 2027」において、同プロジェクトを共に進める公益社団法人日本財団ボランティアセンター、株式会社ツクイとともに、2025年大阪・関西万博で培った移動支援やボランティア運営の知見を活かし、会場内移動サポートを提供する予定です。サポートを通して、肢体不自由や視覚障がいなどにより移動が困難な方々の「GREEN×EXPO 2027に参加したい」という思いに応えられるよう、公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会や関係団体とも連携を進めてまいります。

LET’S EXPOの発足背景




行こう。あきらめていた人と。
LET’S EXPOとは、2025年大阪・関西万博に簡単に行けない方の参加を実現するために、2023年に発足したユニバーサルツーリズムプロジェクトです。
世界中で高齢化が進む中、日本もおよそ4人に1人が65歳以上の高齢者となる超高齢社会へ突入しています。さらに1,000万人弱が要介護認定を受けている現状から、「いのち輝く未来社会のデザイン」を掲げる2025年大阪・関西万博においても、高齢者・障がい者をはじめとした、身体的不自由を抱える方を対象とした福祉サービスの拡充が求められている状況でした。LET’S EXPOが2024年6月に、身体的不自由を抱える全国60歳以上の男女471名を対象に実施した調査※1では、86.4%が大阪・関西万博に「行きたい」「どちらかというと行きたい」と考える一方で、98.1%が「実際には行けない」「どちらかというと行けない」と思うといった回答が得られました。さらに2025年9月に実施した調査※2では、身体的不自由を抱える方の家族や支援者の88.1%が、当事者を万博へ「誘いたい」と考えながら、72.5%が実際には「誘えていない」ことも明らかになりました。
これらの調査から、自分が安全に連れて行けるだろうか」「自分だけで支えられるだろうか」といったように、万博への参加を阻んでいるのは当事者が抱える移動や体力面のハードルだけではないことも見えてきました。
こうした結果を受けてLET’S EXPOでは、万博会期前から会期中にかけて当事者の身体的な負担を軽減する取り組みをはじめ、家族や支援者の不安にも応える仕組みを設計。誰もが大切な人を誘い、ともに万博を楽しめるよう、複数の参加支援を企画・実施しました。
今後も「行きたいけれど、行けない」方々の課題を、当事者やその家族、介護・福祉関係者とともに解決し、年齢や障がいによって旅を諦めなくても良い世界を作ることを目指してまいります。





※1 身体的不自由を抱える高齢者の万博参加意向調査(n=471)
※2 大阪・関西万博に誘うことに関するアンケート調査(n=3,852)

グッドデザイン賞について

グッドデザイン賞は、デザインによって私たちの暮らしや社会をよりよくしていくための活動です。1957年の開始以来、シンボルマークの「Gマーク」とともに広く親しまれてきました。製品、建築、ソフトウェア、システム、サービスなど、私たちを取りまくさまざまなものごとに贈られます。かたちのある無しにかかわらず、人が何らかの理想や目的を果たすために築いたものごとをデザインととらえ、その質を評価・顕彰しています。
さらに、複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見にデザインが必要とされ、デザインへの期待が高まっています。グッドデザイン賞は、審査と多様なプロモーションを通じて、デザインに可能性を見出す人びとを支援し、デザインにできること・デザインが生かされる領域を広げ、私たちひとりひとりが豊かに、創造的に生きられる社会をめざしています。
また、デザインの優劣を競う制度ではなく、審査を通じて新たな「発見」をし、Gマークとともに社会と「共有」することで、次なる「創造」へ繋げていく仕組みです。
詳細:https://www.g-mark.org/learn/gda/overview

会場内移動サポートについて

車いすユーザーの押し手サポート等を行い、身体に不自由を抱える方でも会場内をスムーズに巡ることをサポートする支援が「会場内移動サポート」です。
(会場内移動サポートの詳細:https://www.lets-expo.jp/service-a)

<2025年大阪・関西万博時の様子>





1.車いす移動サポート
身体的・体力的に車いすが必要で、同行者に車いすの押し手がいない方、または押しての人数が足りない場合に車いすでの移動をサポートします。安心できる移動を提供し、GREEN×EXPO 2027での楽しい体験をお手伝いします。






2.視覚障がい者の移動サポート
安心してGREEN×EXPO 2027を楽しんでいただけるよう、移動のお手伝いをさせていただくとともにできる限りご説明・ご案内いたします。






上記1、2に伴う付き添い・見守りサポート
車いす利用者や視覚障がいのある上記1、2利用者を対象に、サポートが必要な方に付き添い・見守りサポートをご提供。安心して楽しくGREEN×EXPO 2027会場を巡ることができるようにお手伝いします。




<2025年大阪・関西万博時の利用者の声(抜粋)>
- LET'S EXPOのサポートがなければ、足の悪い母と万博に行くことは叶いませんでした。「行けて良かった。本当に楽しかった。また行きたい!」という母の言葉が何より嬉しかったです。長蛇の列を避けて優先入場できたことや、会場内での安全確保や座席確保など、一歩先を読んだ対応に感動しました。ボランティアの皆さんとの会話も楽しく、別れ際には母が涙ぐんでいました。
- 構音障害のある私の言葉を最後まで真剣に聞き取ってくださり、会話が続いたことに胸が熱くなりました。まさに『心のバリアフリー』を実感しました。9月にもう一度と、今計画を立てている所です。その際は是非再度お願い致したいと存じます
- 車椅子での生活には不便を感じることも多い毎日ですが、今回の取り組みや、それに関わってくださる方々の温かさに触れ、明日への希望を感じることができました。今日の嬉しい気持ちと感謝の気持ちを胸に、これからも家族で前向きに生きていきたいと思います。本当にありがとうございました。
- LET’S EXPOのスタッフ様ボランティア様には感謝しかありません!万博という世界規模の博覧会イベントにてこのような取り組みがあること、素晴らしく思います。
- 展示も楽しんだけど、ボランティアさんとの会話が面白く、楽しかったです。また、車椅子での移動においても、前方で通路を確保してくださったり、暗いパビリオン内での安全に細心の注意を払ってくださったりと、ボランティアの皆様の心配りに大変感動しました。
- 万博が満喫できました。素晴らしいサポートのシステムをありがとうございます。ボランティアさん4名との時間が、女子会のようで楽しかったです。今日の皆さんに出会えて嬉しかったです。
- この度は、残り少ない人生の中で、イベントと言い、スタッフさんと言い、素敵な万博体験をさせていただき、ありがとうございました。また機会がございましたら参加させてください。
- 万博が終わっても、このようなサポートが続いてほしいと思います。

オンラインツアーについて

会場までアクセスが難しい方でも万博を楽しめるよう、各パビリオンの魅力をリポーターがライブ配信でお届けするサービスとして2025年大阪・関西万博で提供しました。スマートテレビ、またはスマートフォンがあれば自宅からでも視聴が可能です。ライブ配信中は視聴者がチャット機能を使って出演者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるほか、クイズなどの参加型コンテンツをお楽しみいただけるなど、まるで現地にいるかのような臨場感ある万博ツアーを提供しました。(オンラインツアーの詳細:https://tabisuke.tv/report/7158631)



LET’S EXPOの運営主体企業について

■一般社団法人関西イノベーションセンター
所在地:大阪府大阪市中央区伏見町三丁目6番3号
代表者:堀 直樹(理事長)
事業内容:MUFG及び三菱UFJ銀行が設立。万博レガシーを社会実装すべく、環境や健康などの分野で社会課題解決に繋がる新事業創出を目指す。大企業やスタートアップ、大学が参画し、資金支援から事業化まで伴走支援し、イノベーション創出及び関西経済の活性化を目指す。

■ 東京トラベルパートナーズ株式会社
所在地:東京都渋谷区代々木3丁目22番7号 新宿文化クイントビル14階
代表者:栗原 茂行(代表取締役)
事業概要:介護施設向け旅行サービス「旅介」、介護施設向けオンラインツアーサービス「旅介TV」

■ 住友電気工業株式会社
所在地:大阪市中央区北浜4-5-33
代表者:井上 治(代表取締役社長)
事業概要:環境エネルギー関連事業、情報通信関連事業、自動車関連事業、エレクトロニクス関連事業、産業素材関連事業他の5部門にわたって、製品の開発、製造、販売、サービス等の事業活動を展開

LET’S EXPOのデザインパートナーについて

LET’S EXPOのデザイン全般を手がけたのは、株式会社kenmaです。プロジェクトの設計から、ネーミング、タグライン、ロゴ、キービジュアル、Webサイト、各種ツールまでを一貫して担当しています。
代表作には、メモがわりに使えるリストバンド「wemo」、コクヨ初の賃貸住宅事業「THE CAMPUS FLATS Togoshi」、吸水スポンジタオル「STTA」などがあり、グッドデザイン賞、IAUD国際デザイン賞、フェーズフリーアワードなど、社会課題解決に関わるデザイン賞も多数受賞。2024年にはテレビ東京『カンブリア宮殿』にも出演しています。



会社名:株式会社kenma
本社:東京都新宿区新小川町8-24-1 実森ビル3F
代表者:今井 裕平(代表取締役)
事業内容:デザイン・ビジネスコンサルティング




LET’S EXPO連携企業・団体について

≪連携企業・団体≫
株式会社ツクイ(来場者への会場内移動サポートの充実支援、ボランティアの募集支援)
公益財団法人日本財団ボランティアセンター(ボランティア募集、ボランティア向け研修)
シマダグループ株式会社
住友電気工業株式会社
株式会社Blanket(プロジェクト協力)
東北大学 瀧 靖之(運営企画サポート)
特定非営利活動法人伊勢志摩バリアフリーツアーセンター
株式会社kenma(プロジェクトデザイン)
有限会社高菱技研(広報協力)
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