「遊び手=創り手」の国産アウトドアメーカー 株式会社finetrack(本社:兵庫県神戸市、代表 金山洋太郎)のドライレイヤーが、このたび2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。ドライレイヤーは、汗や雨などによるウエアの濡れと、それに伴う体温低下という課題に着目し、「肌着を撥水させる」という独自の発想で肌をドライに保つ点が評価されました。当社・当団体では今回の受賞を契機に、ドライレイヤーのさらなる普及・展開に取り組んでまいります。

<受賞概要>

□ 受賞対象名
ドライレイヤー

□授賞理由・審査対象

審査員による評価コメント
登山をはじめとするアウトドアにおいて、「肌を常にドライに保つ」アンダーウエアはもはや定番のアイテムである。本製品はそのパイオニアとして20年以上の歴史を持ち、「Made in Japanの優れた創り手を支えることがブランドの使命」との考えに大変深い感銘を受けるとともに、製品としての完成度の高さも含めて高く評価した。著者自身も10年ほど前から愛用しており、本製品の信頼性の高さは身をもって感じている。単なるレジャー用品にとどまらず、救助隊など究極の現場で高く支持されている点も、本製品の真価を物語っていると言える。

□なぜドライレイヤーを着るのか

finetrackが目指すのは「持続可能なアウトドア文化の創造」。その根底には、誰もが「安心・安全に野外活動を楽しみ、挑戦できる環境をつくりたい」という強い想いがあります。

登山中の「濡れ」は、体温低下につながる。

自然環境の中では、雨や雪だけでなく、自らの「汗」によってウエアが濡れることがあります。濡れに低温や風が重なると、体温が奪われやすくなり、低体温症などの重大な事故につながるおそれがあります。
山に潜むリスク
山では、以下の3つの要素が重なることで体温が奪われやすくなります。

濡れ(汗・雨)
水は空気より熱を伝えやすく、肌やウエアが濡れると体温が奪われやすくなります。
低温(標高)
気温は標高が1,000m上がると約6℃下がるのが目安。夏山でも標高が高い場所は冷え込みます。
強風(稜線)
風が強まると体感的な寒さが増します。濡れや低温と重なる場合は注意が必要です。

登山中は大量の汗をかくこともあり、ウエアが濡れた状態が続くと、休憩時などに冷えを感じやすくなります。肌に近い層の濡れを抑えることが、快適な行動につながります。

「汗冷え」に技術で向き合う ~ドライレイヤーの独自構造~

ドライレイヤーは、肌の一番近くで汗を吸わずに“撥水”させ、上に重ねたベースレイヤーへ汗を移行させることで、肌面のドライ感を保ちやすくするアンダーウエアです。
特許第4384959号 / 特許第6695582号
撥水の仕組みと、肌をドライに保つ構造
撥水とは、生地が水分を弾く性質のこと。ドライレイヤーは、撥水加工を施したメッシュ生地を採用しています。汗を生地に含ませにくくすることで、肌面の濡れやベタつきを軽減します。



ドライレイヤーがもたらす「5つの価値」
01 汗冷えを軽減する
02 汗のベタつきを軽減する
03 濡れても変わらない安定した保温性
04 抗菌防臭で臭いにくい
05 過度な重ね着が減り、軽量化に貢献
サーモグラフィで見る着用時の皮膚表面温度




大量の汗で濡れた状態を想定し、L2ベースレイヤー単体着用時と、L1ドライレイヤー(R)を重ね着した状態での皮膚表面温度を測定しました(20分間着用後)。この試験条件では、ドライレイヤー(R)着用時の皮膚表面温度が比較対象より高く維持された結果が示されています。
(当社実施試験による)

「非常識」から始まった20年以上の進化

「肌着なのに水を弾く」という、当時のアウトドア業界の常識を覆す発想から開発がスタートしました。

2004年 フラッドラッシュスキン誕生
濡れたウエアで寒い思いをしたスタッフの実体験から、「アンダーウエアを撥水させる」という非常識への挑戦がスタート。

2005年 「ドライレイヤー」と命名
安全をもたらすレイヤリングの新概念として、本格的な普及を目指す。

2006年 フラッドラッシュスキンメッシュ
孔の空いたメッシュ構造を採用し、格段に汗抜け性能を向上(現・ベーシックの原型)。

2010年 フラッドラッシュアクティブスキン
雪山やウォータースポーツに適した保温性を備えたシリーズを展開(現・ウォームの原型)。

2011年 フラッドラッシュパワーメッシュ
トレイルランや自転車など、大量の発汗を伴うアクティビティ向けに開発(現・クールの原型)。

2014年~2016年 各シリーズのリニューアル
汗冷え軽減性能の強化、フィット感の向上など、細やかなアップデートを継続。

2019年~2020年 現在の「3シリーズ体制」へ進化
耐久撥水性のさらなる強化、抗菌防臭性の付与、極薄ナイロン素材の採用などを経て、「BASIC」「COOL」「WARM」のラインナップが完成。

フィールドで支持されてきた理由 ~現場からの声~

厳しい環境に身を置くガイド、医療従事者、ショップスタッフ、そして自衛官など、さまざまなフィールドで活動する方々から、使用感についての声が寄せられています。



登山ガイド(第27回植村直己冒険賞受賞)
野村 良太さん

「長期間に渡って山に入るときは、軽量化のために着替えはほとんど持っていかないので着乾かしが基本です。いつまでも濡れていると不快ですし、体が冷えやすくなります。かといって、一度濡れてしまったものを、ストーブなどで乾かせるほど燃料に余裕がありません。ですから行動中の汗などで濡れてしまっても、着たまま過ごしていれば乾いているウエアがいいですね。ファイントラックのドライレイヤーには感動しました。1枚着るだけで、肌面の汗の乾きが全然違います。」






山岳コーディネーター
貫田 宗男さん

「初めは国内の山のロケだったと思います。たしか、安達太良山だったかな。土砂降りの雨で、それなのに僕が道を間違えちゃって、さらに雨が強く降ってきちゃって…。とにかく最悪だったんです。でも、そのときにドライレイヤーを着ていたからでしょうか、体の冷えにくさを実感しました。それから、山に行くときは必ず着て、周りにも勧めるようになりました。特に僕と同年代の方には受けがいいです。加齢と共に体力などに余裕がなくなってくると、どうしても道具に頼らざるを得ない場合があるじゃないですか。やっぱり、雨や汗などで衣類が濡れて、それで体が冷やされて起こる低体温症は怖いですからね。」






登山ガイド・看護師
菅原 久美子さん

「山は樹林帯や稜線上で風速や気温がまったく違うし、渡渉があったり雪があったり、タイミングによっても環境が変わります。また、ガイド中は休憩を多くとって休み休み歩くこともあり、体が冷えることもあるんです。そこで、ドライレイヤーを着ていると汗をかいたり強い風に吹かれたりしても、それが自分の肌のようになって守られている感じがあるんです。ドライレイヤーは実用的な、着用できるお守りです。ドライレイヤーを着ているからこそ、安心してお客さんを山に案内できると思っています。」




自衛官
「走破距離138km、高低差1600m、6夜7日のアルプス機動訓練でも、ドライレイヤーを着用することで肌をドライに保つことができました。厳冬期の訓練においても、体温低下の予防、皮膚の痒みの防止、体温の放熱の面においても使用感は良好です。軽量であることがとても良いですね。酷暑期、厳冬期の厳しい環境下でも、ドライレイヤーを着用することで安心して訓練に臨むことができています。」

現在のドライレイヤーラインナップ

アクティビティの運動量や季節、気温(温度域)に合わせて選べる3つのシリーズを展開しています。




COOL(クール)
極薄手のナイロン素材を採用。シリーズ中で最も涼しく、軽快な着心地で真夏の登山やトレイルランニングに最適。








BASIC(ベーシック)
ドライレイヤーの定番モデル。オールシーズン、あらゆるアクティビティで活躍。





WARM(ウォーム)
シリーズ中最も高い保温性を誇るかさ高メッシュ。寒い季節の登山やバックカントリー、沢登りなどの汗冷え・濡れ冷え対策に。



豊富なシリーズ展開
トップス、タイツ、ショーツ、ブラ、サニタリーショーツのほか、バラクラバ、グローブ、ソックス等の各種アクセサリー、自衛隊向けプロ仕様ラインまで幅広く取り揃えています。

※2026年10月時点

製品から登山道保全へ ~持続可能な登山文化の創造~

優れた製品を届けるだけでなく、製品を使い楽しむフィールドである「山」を守り、次の世代へつないでいくこともfinetrackの大切な使命です。
寄付つきシリーズとユーザー参加型の保全活動
近年では、販売金額の5%が登山道整備団体へ直接寄付される「寄付つきドライレイヤー」の展開や、ユーザーとともに登山道の荒廃を防ぐ整備・保全作業を行うイベントを定期的に開催しています。
ユーザーが製品を選び、フィールドに出ることで、自然環境の保全へと還元される「持続可能な仕組み」を創造し、登山文化の未来を支えてまいります。

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□ グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ

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2026年10月31日(土)~11月4日(水)に開催される「2026年度グッドデザイン賞」の全受賞対象
を紹介するイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」にて展示します。

グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設の、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨のしくみです。製品、建築、サービス、システム、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまなものごとを対象としています。受賞のシンボル「Gマーク」は、よいデザインを社会に広げるマークとして親しまれています。2026年度は第70回の節目にあたり
ます。
https://www.g-mark.org/

finetrack について

株式会社finetrackは、国内大手総合アウトドアメーカー等で企画開発に携わったメンバーと、長年アウトドアを実践してきた有志が集まり、2004年に創業した国産アウトドアメーカーです。「遊び手が創り手」の姿勢で、素材開発からこだわるモノ創りをすすめています。



ブランドヒストリー
https://www.finetrack.com/brand/

ブランドポリシー「遊び手が創り手」
https://www.finetrack.com/brand/policy/

SDGsの取り組み
https://www.finetrack.com/brand/sdgs/
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