都心近くのアート文化が息づく街・松戸で、科学と芸術が織りなす秋の祭典

 千葉県松戸市にて、科学と芸術が融合する国際フェスティバル「科学と芸術の丘2026」が、令和8年10月24日(土)・25日(日)の2日間にわたり開催されます。
 今年で9年目を迎える本フェスティバルのテーマは「Weaving the Microcosmos - 小宇宙を編む -」。微生物や土地の歴史、個人の感覚や記憶といった目には見えない無数の断片を結び合わせ、異なる存在が出会い変化する場をひらきます。会場は、国指定重要文化財の「戸定邸」をはじめ、「松雲亭」や「戸定が丘歴史公園」など歴史ある空間を中心に展開されます。





(撮影:Hajime Kato)

■開催概要

開催日時:10月24日(土)10:00~16:30、10月25日(日)10:00~16:00
場所:戸定邸、松雲亭、戸定が丘歴史公園(松戸市松戸714-1)など
主催:松戸市、科学と芸術の丘実行委員会
チケット情報:戸定邸でのエキシビション、トーク、ワークショップにご参加いただけます。
※ワークショップは、別途参加費・事前予約が必要
料金:一般  前売1,000円、当日1,500円、高校生・大学生 前売 900円、当日1,400円
松戸市民割(在住/在勤/在学の方)500円 ※要証明書提示、中学生以下 無料
※七五三の撮影のためのお子さま・保護者様(2名)も無料で入館いただけます。
公式サイト:https://science-art-matsudo.net/

■「科学と芸術の丘2026」を構成する4つのプログラム

本フェスティバルでは、展示・体験・対話・マルシェの4つの軸でプログラムが実施されます。
1. 【展示(Exhibition)】:歴史的空間と最先端アートの融合
戸定邸や戸定が丘歴史公園などを舞台に、サイエンスとアートが交差する作品を展示します。スイスと日本をつなぐ市民科学・アートプロジェクト『The Garden Experiment - Mens sana in ambiente sano』をはじめ、自然素材やツールの循環プロセスを可視化する『《pHeil》、《Circle of pHen》ほか』、光と映像・糸の重なりで記憶の層を浮き上がらせる穴井佑樹氏の『layers』などが公開されます。

photo: Julien Gianotti / NCCR Microbiomes

糸と光を用いて記憶を浮かび上がらせる インスタレーション(穴井佑樹)


自然由来のインクを使った作品 (撮影:Whithey Browne)

2. 【体験(Workshop)】:身体感覚や観察を通じた体験プログラム
来場者が参加して学びや発見を得られる体験型企画です。身体の動きを通じて出会うMichal Šandor 『Moving Landscape: Dancing Neighbours - Movement Workshop』や、千葉大学大学院園芸学研究院応用昆虫学野村研究室による『昆虫観察アウトドアワークショップ「科学と芸術の丘探検隊」』、自作マシンでレースを行う『ワイルド遅四駆をつくって自然の中を走らせよう!』、対話型鑑賞企画『おしゃべり鑑賞会「断片からはじまる小宇宙」』などを実施します。

Moving Landscape:Dancing Neighbours-Movement Workshop(撮影:Nasser Hashemi)

昆虫観察アウトドアワークショップ 「科学と芸術の丘探検隊」(撮影:Mari Kuzuoka)

3. 【対話(Talk)】:思考と視点を共有するトークセッション
戸定邸にて、多様な領域のゲストを迎えたトークが行われます。市長や共同ディレクターによるオープニングトークのほか、Michal Šandor氏とEU・ジャパンフェスト日本委員会によるスペシャルトーク、穴井佑樹氏のアーティストトーク、アーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」との連携トークなどが予定されています。
<スケジュール>

10/24(土)                                              

11:00~11:15 オープニングトーク
・松戸市長 松戸隆政
・科学と芸術の丘 共同ディレクター岩澤哲野
・科学と芸術の丘 共同ディレクター海野林太郎
15:30~16:15 スペシャルトーク - Michal Šandor × EU・ジャパンフェスト日本委員会

10/25(日)                                                     

11:00~11:45 アーティストトーク - 穴井佑樹
13:00~14:00 スペシャルトーク - PARADISE AIR × 科学と芸術の丘
14:30~15:15 スペシャルトーク - The Garden Experiment
4. 【丘のマルシェ(Garden Program)】:自然の中で味わう手仕事と食
メイン会場である戸定が丘歴史公園の梅園にて、クリエイティブなカフェやショップが出店します。『デイリーレモネード』や『LIVING Coffee and Bagels』、『パンとおやつのマルサン堂』、『自然素材yosagena』、『季節の焼き菓子Charte』、『焼き菓子Koi』などが集い、食や手仕事の品々を提供します。
<出展一覧>
https://science-art-matsudo.net/program/gardenmarche






■共同ディレクター岩澤 哲野氏が語る
「科学と芸術の丘2026」と松戸のアート文化


(撮影:Hajime Kato)

科学と芸術の丘
共同ディレクター 岩澤 哲野(いわさわ てつや) 氏
~プロフィール~
千葉県松戸市生まれ、在住。舞台演出家。大学卒業後、国内外にて演劇活動を展開。
傍ら、エリアリノベーション活動にも従事するようになり、様々な表現活動に出会う中で、自身の「舞台」を広げていく。その他、喫茶を介したコミュニティ創造の活動や、日本大学芸術学部非常勤講師として後進の育成等も行う。2024年に一般社団法人SOWを立ち上げ、舞台で培ってきた経験を元に、演劇と日常、アートの領域横断的なアプローチを実践している。

【科学と芸術の丘2026の見どころ】
本フェスティバルでは、単に完成した作品を鑑賞するだけでなく、展示・ワークショップ・トーク・マルシェなど多彩なプログラムを回遊しながら、それぞれ異なるアプローチから今年のテーマ「小宇宙を編む」に触れることができます。
<プロセスから生まれる展示>
市民との研究や創作プロセスから生まれた『The Garden Experiment』やpHen ARTIST COLLECTIVEによる作品、異なる場所や時間の自然・記憶を重ねて新たな風景を立ち上げる『layers』など、多彩な切り口から今年のテーマに触れることができます。
<自ら参加し、考えを深める体験>
身体を動かして他者や場所との関係を探る『Moving Landscape』のほか、科学・自然・表現を入口とした各種ワークショップを実施。トークで深まる思考や、新設の「ラーニングスペース」で鑑賞体験を振り返り意見を交わせる場も用意しています。
<地域とつながる広がり>
戸定が丘歴史公園での「丘のマルシェ」や、地域の活動や場所を結ぶ「CATALYST LINK」も展開します。アートの知識の有無にかかわらず、自分が気になるところから気軽に参加し、思いがけない出会いや別の世界への広がりを楽しめる場となっています。
【なぜ、松戸市はアートや芸術が盛んなのか】
松戸市におけるアートや文化の土壌は、特定の大きな施設や一過性のプロジェクトによるものではなく、長い歴史の中で多様な活動や人のつながりが少しずつ積み重なって形成されたものです。
<積み重ねられてきた歴史と文化基盤>
戸定邸をはじめとする歴史的資源に加え、かつて東京高等工芸学校(現・千葉大学工学部)が置かれるなど、デザインや創造性に関わる歴史的基盤が古くから存在します。
<街のあちこちに点在する多様な拠点と活動>
国内外のアーティストが滞在制作を行う「PARADISE AIR」をはじめ、ギャラリー、文化拠点、大学、店舗、市民活動など、異なる規模や目的を持つ取り組みが街の中に息づいています。「科学と芸術の丘」も、こうした文化の流れの中で様々な人や活動が出会う一つの接点となっています。
<多様な背景を持つ人々が織りなす対話>
都心に近い住宅都市でありながら、古くからの住民、移住者、学生、海外にルーツを持つ人など多彩な人々が共存しています。異なる経験や価値観が同じ街で日常的に交差することで、新たな対話や独自の表現が生まれる余地が育まれています。

なぜ都心の隣にクリエイターが集まるのか?
松戸に息づくアートの歴史と街なかスポット

松戸市では、歴史的な風土と現代のクリエイティブな取り組みが共鳴し、日常の中にアート文化が溶け込む独特の街並みが広がっています。
【1】クリエイターが集まる歴史と背景
- デザイン教育の源流

旧陸軍工兵学校跡地に千葉大学工学部が開設され、多くのデザイン人材を輩出した歴史が背景にあります。2010年の「松戸アートラインプロジェクト」を機に若手クリエイターの交流が加速しました。大学内には記念碑も残っています。



- 「一宿一芸」を受け継ぐ滞在拠点

江戸時代、松戸宿を訪れた文人画人が宿代代わりに作品を残した風習にちなみ、2013年にアーティスト・イン・レジデンス「PARADISE AIR」が始動。国内外の表現者が滞在制作を行っています。



【2】松戸市内の街なかアートスポット
- 根本壁画通り・壁画地下歩道

滞在したアーティストたちが感謝を込めて描いた色鮮やかな壁画群が、公共空間や民間の壁面にがっています。





- 街に溶け込むパブリックアート

西口公園にある壁画トイレ(ZEDZ氏)や、商店壁面の「Matsudo Portal」(ジョアン・タナゴ氏)、地元作家の活動拠点「高砂通り渡辺工房」など、街歩きの中でアートに出会えます。





■10月の松戸を彩る松戸駅周辺イベント

「科学と芸術の丘」の開催期間だけでなく、10月の松戸は歴史とカルチャーを満喫できるイベントが目白押しです。一度ならず何度でも足を運びたくなる秋の街歩きをお楽しみいただけます。
- 10月18日(日):松戸神社「神幸祭」

松戸神社で10月18日が日曜日と重なる年のみ斎行される伝統の神事「神幸祭」。今年は11年ぶりに本来の姿で執り行われます。神社提灯を先頭に、稚児行列、大榊、四神、手古舞、獅子屋台、五色旗、宮神輿など、など、神具を携え古式装束をまとった一行約400人が松戸駅周辺の約6kmを巡行します。
公式サイト:https://www.city.matsudo.chiba.jp/miryoku/kankoumiryokubunka/matsuri/summer/matsudojinjya.html



- 10月27日(火)~11月8日(日): 松戸アートピクニック2026

豊かな緑が広がる「21世紀の森と広場」をフィールドに、現代アートを通して自然との関わり方や交流などを体感するイベントです。
公式Instagram:https://www.instagram.com/matsudoap/



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