芦田愛菜(C)エンタメOVO
芦田愛菜が主演するドラマ「南田南弁護士は天才肌」(カンテレ・フジテレビ系)が、10月19日22時からスタートする。世界的にヒットした韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」を日本版にリメイクした本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の新人弁護士・南田南が、独自の視点とひらめきで難題に挑むハートフル法廷ドラマ。同僚や友人、家族とのつながりを通じて、弁護士として、1人の人間として成長していく姿を描く。
一生懸命で真っすぐな南を演じる芦田に、役への向き合い方や自分らしく生きること、落ち込んだときの気持ちの切り替え方などを聞いた。
-日本版の主演のお話を聞いたとき、どんなお気持ちでしたか。
もともとオリジナル版がすごく好きで見ていたので、まさか自分にお話をいただけるとは思わず、すごく驚きましたし、うれしかったです。同時に、影響力の大きい作品ですし、どう演じていくか、自分の中で挑戦になる部分もあると思いました。プレッシャーは感じつつも、演じ切ることができたらうれしいなと思いました。
-オリジナル版のどんなところに魅力を感じていましたか。
パク・ウンビンさんが演じる主人公のウ・ヨンウが本当にかわいらしくて。最初は自閉スペクトラム症の弁護士というところから物語が始まりますが、進むにつれて、そうした設定を忘れて「ヨンウという女性がすごく好きだな」と思わせられるような演技がすてきだなと思っていました。
-日本版の「南田南」という名前には、どんな印象を持ちましたか。
「ウ・ヨンウ」と同じで、上から読んでも下から読んでも同じになる回文ですが、漢字が左右対称になっているのは、日本版ならではだと思います。南自身も気に入っているポイントの一つですし、私もすごくすてきな名前だと思いました。
-役への理解を深めるために、どのような準備をしましたか。
実際にASDの方にお会いしたり、監修の先生とお話ししたり、自分で本を読んだりして、どのように演じていこうか、日々探りながら演じています。ASDの方にお会いしたときは、雑談のように楽しくいろいろなお話をさせていただきました。安心できる場所にいるときは、皆さんすごく生き生きされていて、かわいらしい印象を受けました。私も南を一生懸命で、真っすぐで、かわいらしくて、応援したくなるキャラクターにできたらいいなと感じました。
-演じる上で、特に大切にしていることはありますか。
心の感情の部分を大事にしています。例えば南には、反響言語といって、相手が言った言葉を繰り返す特徴があります。質問されたことをかみ砕く時間が欲しくて、もう一度言っているのか。あるいは、褒められて何と返せばいいか分からず、その言葉を繰り返しているのか。その時々で、南なりの理由や小さな感情の機微があるはずなので、そうしたところをどう出していくか、バランスを考えながら役を作っています。
-南と、ご自身の共通点はありますか。
南は誰かに助けてもらうことも多い人生だったかもしれませんが、それと同じくらい、自分も誰かの役に立ちたい、誰かを助けたいと強く思っている子でもあります。自分の得意な法律を生かして、弁護士として誰かの役に立とうと一生懸命な人です。私もお芝居が好きなので、自分の好きなことを原動力にして進んでいこう、頑張ろうと思える気持ちは、南に共感できるところです。
-南の初恋の相手・船井湊人を演じる高橋文哉さんとは初共演ですが、印象を教えてください。
初日はドラマの鍵になる出会いのシーンを撮影しました。大事なシーンだったので、どうするかを話し合いながら臨みましたし、すてきなシーンになっていると思います。高橋さんは、お会いする前から柔らかい雰囲気を持っている方だと感じていましたが、実際にお会いすると、すごくフレンドリーに接してくださって、南と湊人のこれからの関係性や、それぞれのシーンについて真剣に一緒に考えてくださるので心強いです。
-南は偏見や誤解を受けながらも、自分らしく前に進んでいきます。この作品を通して「自分らしく生きること」について、どんなことを考えましたか。
自分らしく生きるというのは難しいテーマだと思いますが、自分を認めてあげることも大事なのかなと思います。みんなそれぞれ得意なことも不得意なこともありますし、人と違うこともありますよね。みんなと一緒というのは安心するけれど、同時にみんなとは違う、自分自身のオリジナルな部分も誇らしいものだと思います。それが自分を形作る部分でもあると思うので、自分の個性も認めてあげる気持ちがあるといいのかなと思いました。
-南は就職活動が思うように進まなかった経験もあります。芦田さんは落ち込んだとき、どう気持ちを切り替えていますか。また、「努力を続けるコツ」があれば教えてください。
湯船に漬かるのが好きなので、落ち込んだときはお風呂に入ってゆっくりぼーっとしたり、考えをまとめたりする時間を過ごします。20~30分くらい半身浴をしていると汗もかきますし、リフレッシュできる気がします。あとは、寝て忘れることも大事かなと思います。
努力を続けることは難しいと思いますが、一度に大きく飛躍しようと頑張り過ぎないことが大事かなと思います。細かいことを少しずつ積み上げていけば、いつか「自分はこれができるようになったんだ」と思う瞬間があると思うので、まず1カ月くらいは芽が出なくても当たり前だと思って、気楽な気持ちで少しずつ続けていると、あるとき変わる瞬間が来るのかなと思います。
-少しずつ、コツコツ続けることが大事なのですね。
私は最近、編み物を始めたのですが、すごく器用というわけではないので、基本の編み方で何度もつまずいてしまって。ですが、まずは気長にやってみようと思ってコツコツ編んでいると、あるとき急にできるようになったりするので、何事も諦めずにコツコツやることは大事なんだなと改めて思いました。
-最後に、ドラマを楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
南を見ていると、人それぞれ得意なことも不得意なこともあって、得意なことで誰かを助けるために奮闘して、苦手なことや不得意なことは、それが得意な誰かと一緒に歩んでいけばいいじゃないかと柔らかい気持ちになります。得意なことの役割分担みたいなもので世界は動いているのだなと感じます。月曜に優しくて温かい夜をお届けできたらいいなと思っています。
メーククレジット:板倉タクマ(ヌーデ)
(取材・文・写真/小宮山あきの)







