まちづくりDXの現場定着へ。 ブラウザで即座に試せる環境検証への期待が高まる
応用技術株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小西 貴裕、以下応用技術)は、まちづくりに関わる業務に従事している男女を対象に、「まちづくりにおけるデジタルツインの活用実態」に関する調査を実施しました。
環境リスクの事前の把握や、専門知識を持たない住民・関係者との合意形成の難しさがまちづくりにおける課題としてあげられる中で、デジタルツイン(3D都市モデル)はその解決策として注目されています。
本調査の結果、デジタルツインの活用が定着している層ほど「合意形成」を重視している一方、環境シミュレーションにおける 「検証時間の長さ」や説明資料のわかりにくさによる「手戻り」などの課題も浮き彫りになりました。

まちづくりにおけるデジタルツインの活用実態と課題
応用技術ではまちづくりや都市開発におけるデジタルツイン活用を支援しており、顧客課題の深掘りと解決を目的として、この度まちづくりに関わる業務に従事している方を対象に、 「まちづくりにおけるデジタルツインの活用実態」に関する調査 を実施しました。
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デジタルツインは「合意形成ツール」として活躍
はじめに、「デジタルツイン(3D都市モデル)を『活用している場面』や『今後活用したい場面』について尋ねたところ、次のような回答結果となりました。

活用状況にかかわらず、計画段階における構想の検討や、関係者への提案が、デジタルツインの基本的な活用場面となっていることがうかがえます。
一方で、「ほぼ全ての案件で活用している」層では、『住民への説明・合意形成』が約6割と突出していたことから、デジタルツインの活用が実務に定着している現場ほど、設計や計画の検討だけでなく、住民など専門知識を持たない関係者に対して、計画内容をわかりやすく伝えるためのツールとして活用されていると考えられます。
なぜ住民説明は難航するのか?環境検証の現場で頻発する手戻りの実態
こうした合意形成を円滑に進める上で、風や日影といった環境面への影響を可視化するシミュレーションは重要な役割を担っています。
そこで、環境シミュレーションへの対応経験がある方を対象に、その実態を探っていきます。
まず、「環境シミュレーションの結果を得るまでにどれくらいかかるか」と尋ねたところ、 『2~3日』 が最も多く、 『1週間』、 『即日~1日』 と続きました。
結果の取得に数日~1週間を要するケースが7割超を占めており、即座での確認が難しく、一定のタイムラグが発生している現状がうかがえます。
では、環境シミュレーションを実施・検討するにあたってどのような障壁があるのでしょうか。

『結果を得るまでに要する時間の長さ』が最多となり、実務上のタイムラグがそのまま導入障壁として機能している現状が確認できます。
加えて、説明の難しさやツールの手軽さ不足といった実務運用の課題も浮き彫りとなりました。
そこで、障壁の上位に挙がった「説明・合意形成の難しさ」の実態を探るため、「住民・施主への説明・合意形成について、説明資料のわかりにくさが原因で、追加説明や計画の手戻りが発生した経験はあるか」と尋ねたところ、以下のような結果になりました。

追加説明や計画の手戻りが発生した経験について、 約9割が手戻りを経験しており追加対応が多くの現場で発生していることがわかります。
合意形成の迅速化へ--即座に試せるブラウザ検証への期待
こうしたタイムラグや合意形成の課題を解決するため、計画の初期段階から『ブラウザだけですぐに試せる手軽な環境シミュレーション』があるとしたら、どのような分野で利用したいと考えているのでしょうか。

「計画の初期段階で『ブラウザだけですぐに試せる』環境シミュレーションがあるとしたら、使いたい分野はどれか」と尋ねたところ、風や騒音、日影といった、周辺住民の生活に直接影響しやすく、計画時に配慮が求められる項目のニーズが高いことがわかりました。
最後に、『ブラウザだけですぐに試せる』環境シミュレーションにどのような期待を抱いているのかをうかがいました。

最も期待される効果として「環境影響の早期リスク把握」があげられました。手軽な早期検証によってリスクを把握できることが、計画初期における手戻り・手直しの削減や、周辺住民・関係者との合意形成のスピード化へと結びつくことに高い期待が寄せられていることが示されました。
まとめ:まちづくりにおけるデジタルツイン活用と環境シミュレーションの展望
今回の調査から、まちづくりにおける環境シミュレーションの活用において、「検証にかかる時間」と「直感的なわかりやすさ」が合意形成を左右する大きな課題であることが明らかになりました。
・デジタルツインは「合意形成ツール」として活躍
デジタルツインの活用が定着している層ほど「住民への説明・合意形成」の割合が突出しています。設計の検討だけでなく、専門知識を持たない関係者に計画内容をわかりやすく伝えるコミュニケーションツールとして重宝されていることがうかがえます。
・なぜ住民説明は難航するのか?環境検証の現場で頻発する手戻りの実態
環境シミュレーションの結果取得が即日可能なケースが2割に満たない現状が明らかになりました。
また、約9割が住民・施主への説明・合意形成について、説明資料のわかりにくさに起因する手戻りを経験しており、合意形成における理解不足が日常的な業務の支障となっている現状が浮き彫りになりました。
・合意形成の迅速化へ--即座に試せるブラウザ検証への期待
「ブラウザですぐに試せる環境シミュレーション」に対しては、風環境・騒音・日影などの早期リスク把握をはじめ、計画初期における手戻り削減や合意形成のスピード化に強い期待が寄せられています。
調査レポート全体(ダウンロード)
これからのまちづくりにおける環境シミュレーションでは、導入のハードルを下げ、即座に試せる環境を整えることが、単なる作業の効率化にとどまらず、手戻りの防止や円滑な合意形成へとつながっていくと考えられます。
初期段階から手軽にリスクを可視化・共有できる仕組みづくりが、これからのまちづくりを支える重要なカギとなります。
Webブラウザ上でのPLATEAUデータを用いた簡易的な環境シミュレーション「まちスペース(R)」
■まちスペース(R)の主な特徴
まちスペース(R)はプロジェクトとワークスペースを効率的に管理し、環境要因を分析し、3D都市モデル上でデータを視覚化できるプラットフォームです。
1.多要素解析

日影、騒音、風況などの環境要素を解析し、3次元都市モデル上に可視化することができます。環境予測を行い、都市環境の改善をサポートします。
・日影解析(壁面・平面)
指定された範囲内で、立地する建物による太陽の影の影響をシミュレーションします。一日のうちで日影となる累積時間や、ある時刻における日影の形状などをいくつかの季節でシミュレーションすることができます。
・騒音解析
指定された範囲内で、発生した騒音の伝搬をシミュレーションします。立地する建物等による遮蔽、回析等の影響をシミュレーションすることができます。
・風況解析
指定された範囲内で、立地する建物の影響による風のシミュレーションをします。風向や風速を指定し、それらが建物の影響でどのように変化したかについてシミュレーションすることができます。
2.ユーザーデータの統合
AutoDesk Revit(R) によるBIM/CIMデータだけでなく、各種3Dモデルやshpファイルなど様々なユーザーデータをまちスペース(R)上に自由に配置することができます。これにより専門的なソフトウェアの必要なく、既存の都市とともに将来的なプランを可視化することができます。
3.プロジェクト管理と共有
インターネット環境さえあれば、環境シミュレーションの結果や将来的な都市計画プランを可視化し、それらを様々なレベルでチームメンバーと簡単に共有できます。個人の生産性向上とチームワークの円滑化をサポートします。
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応用技術株式会社について
応用技術は1984年の会社設立以来、ものづくり支援やBIM/CIM、GISを活用した「ソリューションサービス事業」と防災・環境分野を対象とした「エンジニアリングサービス事業」を両輪に、お客様の課題を価値に変えるイノベーションカンパニーとして成長しています。
応用技術株式会社
調査概要:「まちづくりにおけるデジタルツインの活用実態」に関する調査
【調査期間】2026年9月9日(水)~2026年9月10日(木)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,012人
【調査対象】調査回答時にまちづくりに関わる業務に従事している男女と回答したモニター
【調査元】応用技術株式会社(https://www.apptec.co.jp/)
【モニター提供元】サクリサ
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