中原区、宮前区、麻生区の3地区で実施。モビリティステーションとしての基本的機能に加え、それぞれの地区で異なる取組や設置手法による検証も。

 川崎市では、路線バスを基軸とした多様なモビリティサービスが利用できる新たな交通拠点の形成に向け、昨年度に続き、令和8年11月から令和9年2月末まで、中原区・宮前区・麻生区の3地区で新たにモビリティステーションの実証実験を実施します。
 また、モビリティステーションの実証実験の名称を「モビステかわさき」に統一し、新たにロゴを作成し、実証を通じて、社会の変革期に適応した持続可能な交通環境の構築を目指します。
 路線バスの減便などにより交通環境が変化する中、市民の移動を支えるためには、路線バスと多様なモビリティとの連携が不可欠です。モビリティステーションは、乗換拠点としての交通機能に加え、待ち合い、にぎわい、情報発信の4つの機能を備えた、身近な生活拠点となる新たな交通拠点です。今後、市内各地で実証実験を行いながら、社会実装に向けた取組を進めてまいります。
モビステかわさきについて

モビリティステーションのイメージ




3地区の実証実験概要

 今回の実証実験では、モビリティステーションとしての基本的機能に加え、3地区それぞれで異なる取組や設置手法により、その有効性を検証します。
 中原区の「モビステかわさき・等々力」では、プロスポーツチームとの連携による普及啓発、宮前区の「モビステかわさき・野川」では、スーパーマーケットとの連携による快適な待合空間の創出、麻生区の「モビステかわさき・千代ケ丘」では、モビリティステーションをエリアとして考え、各種モビリティや待合機能を案内サインでつなぎながらエリア内に分散設置するなど、それぞれの有効性を検証します。

(1)モビステかわさき・等々力(中原区等々力)
 本市に拠点を置くプロスポーツチームと連携し、スポーツの魅力を活かしたイベント等を通じたモビリティステーションの認知度向上、地域交通の課題に関する普及啓発を実施します。

(2)モビステかわさき・野川(宮前区野川)
 ヨークマート川崎野川店との協業により、地域に根差したスーパーマーケットとモビリティステーション機能を連携し、社会実装を見据えた実証を実施します。

(3)モビステかわさき・千代ケ丘(麻生区千代ケ丘)
 複数のモビリティや待合機能を案内サイン等でつなぎ、モビリティステーションをエリアとして考える実証を行うとともに、デマンド交通の運行によるモビリティ間の連携強化を実施します。

1. モビステかわさき・等々力(中原区宮内)

 モビリティステーションの取組をより多くの方に知ってもらうことを主軸とした実証実験を行うため、本市を拠点に活躍するプロスポーツチーム等と連携し、スポーツの持つ発信力や親しみやすさをいかしたイベント等を試合日に展開することで、認知向上や普及啓発を推進します。

実施場所:川崎市公文書館敷地(中原区宮内4-1-1)
実施期間:令和8年11月1日(日)から令和9年2月28日(日)まで(試合開催時は有人運営)

案内図

【実施内容】
1. プロスポーツチーム等と連携した普及啓発活動
 プロスポーツチーム等と連携し、SNSで情報発信いたします。また、地域交通の現状やモビリティステーションに関するアンケートに御回答いただいた方を対象に抽選で選手サイン入りグッズをプレゼントするなど、効果的に公共交通の課題やモビリティステーションの取組について周知や普及啓発、意識醸成を行ってまいります。
※イベント情報については、今後各チームと連携して発信予定




2. デマンド交通「チョイソコかわさき」との連携
 株式会社アイシンが利用者の予約に応じ、AIなどを活用して武蔵小杉駅周辺を効率的なルートで運行するデマンド交通「チョイソコかわさき」の停留所をモビリティステーション前に設置します。また、試合開催時は、モビリティステーションと武蔵小杉駅を往復する運行を行います(詳細は市ホームページ参照)。
市ホームページ
3. イベントスペースの設置
 川崎市公文書館公文書館敷地を利用して、休憩場所や情報発信基地となるトレーラーハウス、路線バスの運行案内や各プロスポーツチーム等の情報を提供するデジタルサイネージ、路線バスやチョイソコかわさき(予約型乗合バス)、シェアサイクルを案内するモビリティ利用案内図を設置するとともに、試合開催時に各プロスポーツチーム等と連携したイベントを行うなど、多くの方に来ていただく取組を行います。

川崎市公文書館

2. モビステかわさき・野川(宮前区野川)

 路線バスやコミュニティ交通、シェアサイクルなどの既存の交通機能をいかしながら実施します。地域に根差したスーパーマーケットとの連携により、快適な待合空間を設置することで、モビリティステーションの社会実装のあり方を検証します。

実施場所:ヨークマート川崎野川店(宮前区野川本町2-18-19)
実施期間:令和8年11月2日(月)から令和9年2月27日(土)まで(待合空間の利用時間は9:00~19:00)
【実施内容】
1. スーパーマーケットのスペースを活用した待合空間の設置
 ヨークマート川崎野川店との協業により、店舗内の1階ふれあいコーナーに、観光ウェブサイト「アットヨコハマ」と連動したデジタルサイネージを設置します。また、店舗情報や周辺の地域・イベント情報、路線バス(川崎市バス・東急バス)の運行案内等を提供するとともに、快適な待合空間を設置し、路線バスとコミュニティ交通、シェアサイクル等との乗継利便性の向上を目指します。
2. コミュニティ交通「みらい号」との連携
 野川南台コミュニティバス協議会が運営する「みらい号」と連携し、利用者の利便性向上や路線バス等への乗継促進に向けた取組を実施します。
3. モビリティステーション利用促進及びモビリティ試乗イベント等の開催
 スーパーマーケットと連携した利用促進イベントや歩行領域モビリティをはじめとする多様なモビリティに触れ、実際に試乗できる体験イベントを開催します(詳細は後日公表予定)。



3. モビステかわさき・千代ケ丘(麻生区千代ケ丘)

 既存の路線バスを活用しながら、デマンド交通、シェアサイクル、待合空間をひとつのエリア内に配置します。案内サイン等で分かりやすくつなぐことで、モビリティステーションをエリアとして形成するための機能配置や連携のあり方を検証します。

・実施場所:コインランドリーふぁいん千代ケ丘店及び周辺エリア(麻生区千代ケ丘7丁目付近)
・実施期間:令和8年11月2日(月)から令和9年2月27日(土)まで(待合空間の利用時間は8:00~17:00)
【実施内容】
1. コインランドリー店舗を活用した快適な待合空間を設置
 コインランドリーふぁいん千代ケ丘店と連携し、店舗内にデジタルサイネージを設置し、路線バス(小田急バス)の運行案内や周辺の地域・イベント情報を発信。快適な待合空間を提供します。
2. 複数のモビリティをつなぐ案内サインを設置
 路線バス、デマンド交通、シェアサイクル等の乗り場や利用方法を、エリア内に配置された案内サインで分かりやすく示し、モビリティ間における乗継利便性の向上を図ります。
3. デマンド交通「しんゆりライド」の新規運行
 丘陵部の住宅地を運行するデマンド交通「しんゆりライド」の運行実験を実施し、路線バスとの乗換を促進する取組を行うなど、新たな移動のあり方を提案するとともに、継続的な運行に向けた事業性を検証します。

モビリティステーション機能配置図


待合空間設置予定箇所(コインランドリーふぁいん千代ケ丘店内)

※デマンド交通「しんゆりライド」
 麻生区千代ケ丘地区では、これまでデマンド交通「しんゆりシャトル」や「チョイソコしんゆり」の実証実験を行い、得られた成果や課題を踏まえ、「モビステかわさき・千代ケ丘」と連携した新たなデマンド交通「しんゆりライド」の実証運行を11月2日(月)から実施します。
 今回の実証は、路線バスが運行していない丘陵部の住宅地における移動の利便性を高めるためのものです。任意の場所で乗降ができるフリー乗降や、路線バス等への乗換を促進するために乗継停留所を設定。定時便で住宅地と新百合ヶ丘駅及び周辺の公共施設などを結ぶなどの取組を行います。モビリティステーションの実証実験にあわせて、デマンド交通の運行を行うことで、地域の移動環境を補完し、持続可能な移動サービスを検証します。
【運行概要】
・実 施 主 体:株式会社REA
・運 行 主 体:小田急川崎交通株式会社
・運 行 形 態:予約に応じて運行する乗合型送迎サービス
・運 行 期 間:令和8年11月2日(月)~令和9年2月27日(土)
・運  行 日:月・水・金・土(週4日)
 ※令和8年12月28日(月)~令和9年1月2日(土)は運休
・運 行 時 間:8時00分~17時00分(定時便。運行時刻表は別紙参照)
・運 行 車 両:タクシー車両2台(5名乗り又は7名乗り)
・運   賃:500円(1乗車につき)
 ※フリー乗降エリアと乗継停留所の間は100円
 ※未就学児は無料          
・決 済 方 法:現金
・予 約 時 期:乗車日の1週間前から予約受付。予約は令和8年10月21日(水)10:00開始
・予 約 方 法:電話、Web
予約サイト
・乗 車 定 :4名又は6名(運転手を除く。)



「モビステかわさき」ロゴのコンセプト

 ロゴマークは、モビリティステーションの4つの機能を色で表現したものです。
 川崎市では、今後、このロゴを活用しながら、「モビステかわさき」の実証実験を市内各地で実施し、子どもから高齢者まで、誰もが移動しやすいまちづくりを進めていきます。



(参考)地域交通に係る施策の5本柱について

 川崎市は、近年深刻化する運転手不足による路線バスの減便など、地域公共交通を取り巻く環境の変化を踏まえ、社会の変革期に適応した地域公共交通ネットワークの形成を位置づけています。
 「バス路線の効率化」、「路線バスの輸送力確保」、「デマンド交通や乗合タクシーなどの多様なモビリティの活用」、「モビリティステーションの形成」、「モビリティマネジメント(市民、利用者への周知啓発、意識醸成)」を施策の5本柱として設定し、様々な関係者と連携しながら取組を進めていきます。



問合せ先

(モビステかわさき・等々力に関すること)
川崎市まちづくり局交通政策室 久木田
電話 044-200-3546

(モビステかわさき・野川、千代ケ丘に関すること)
川崎市まちづくり局交通政策室 原
電話 044-200-0147
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