エレベーターの混雑状況を可視化し、来館者の移動経路の選択と円滑な館内移動を支援


館内の縦移動を支援するマップ型サイネージ(イメージ)

 三菱電機ビルソリューションズ株式会社(取締役社長:織田 巌、本社:東京都千代田区)は、 株式会社高島屋(代表取締役社長:村田 善郎、本社:大阪府大阪市)の連結子会社である東神開 発株式会社(代表取締役社長:倉本 真祐、本社:東京都世田谷区)の協力のもと、新宿タカシマ ヤ タイムズスクエアを訪れるお客さまに向けて、館内移動の円滑化を支援するマップ型サイネー ジを活用した情報提供の実証実験を11月1日から12月7日(予定)に実施します。
 本実証実験では、昇降機(エレベーター・エスカレーター)の乗り場に設置したAIカメラで乗 り場の待ち人数や滞留状況を検知し、その情報にエレベーター内の乗車状況のデータを組み合わ せ、乗り場ごとの混雑状況を推定します。推定した混雑状況はサイネージで案内し、お客さまが 混雑状況を踏まえて利用するエレベーターや移動経路を選択できるよう支援します。
背景・課題
 商業施設などでは、エレベーターなどの昇降機の設置場所や混雑状況が分かりにくく、移動経路の選択に迷ったり、特定の乗り場に利用者が集中したりすることがあります。特に、車いすやベビーカーを利用する方は、満員で乗車できず次のエレベーターを待つなど、館内移動に負担が生じる場合があります。
 当社の調査では、車いすユーザーが混雑などを理由にエレベーターの乗車を見送る回数は、車いす利用でない利用者の約1.7倍に及ぶことが分かりました。本実証実験では、推定したエレベーターの混雑状況と館内マップの情報提供が、お客さまの移動経路やエレベーターの選択に与える影響を検証し、快適で円滑な館内移動を支援するソリューションの実用化を目指します。
実証実験の内容
1.エレベーターの混雑状況を可視化し、待ち時間の短縮や移動経路の選択を支援
 AIカメラで取得した乗り場の待ち人数や滞留状況とエレベーター内の乗車状況のデータとをリアルタイムで統合解析し、エレベーターの乗り場ごとの混雑状況を推定します。サイネージでエレベーターの混雑状況と館内マップをお客さまにお知らせし、空いているエレベーターやエスカレーターへ誘導するなど、エレベーターや移動経路の選択を支援します。

2.昇降機の位置と混雑状況を案内し、円滑な館内移動を支援
 館内で最も人通りが多いJR新宿駅側のエントランスに、サイネージを設置し、館内図に昇降機の設置場所、エレベーターの混雑状況を表示します。館内図と混雑状況を同一画面上に示すマップ型サイネージとすることで、お客さまが直感的に把握しやすい表示を提供します。
実証実験の概要

※ AIによって映像・画像を自動分析し、属性検知機能等を実装したカメラ


・マップ型サイネージ画面

 ・構成イメージ

エレベーターの乗車見送りに関するアンケート結果
 当社は、市場調査およびお客さまのニーズ調査の一環として、日常生活におけるエレベーターの利用状況に関するアンケートを実施しました。その結果の一つとして、混雑などを理由にエレベーターへの乗車を見送る回数は、車いす利用でない方では平均2.2回であったのに対し、車いすユーザーは平均3.8回となり、約1.7倍に及びました。
・調査手法・時期:Web調査、2026年3月
・回答者数:車いすユーザー:86名、車いす利用でない方:1,000名
当社の取り組みと今後の展望
 本実証実験で得られた知見をもとに、本ソリューションの有効性を検証し、実用化に向けた検討を進めます。
 当社は、身体的特性や年齢、言語、利用時の状況などに関わらず、誰もが快適かつ安心して移動できるビル環境の実現を目指しています。今後、ベビーカーや車いすの利用者をはじめとする多様な利用者の視点を製品・サービス開発に取り入れてまいります。
三菱電機ビルソリューションズについて
 三菱電機ビルソリューションズ株式会社は、ビルシステム事業における開発・製造から保守・リニューアルまで一貫した事業運営を行う、2022年4月に設立した三菱電機の連結子会社です。昇降機(エレベーター・エスカレーター)、空調・冷熱機器、ビルシステムなど多彩なビル関連製品・サービス群とビル運用管理の豊富な経験、さらに先進のデジタル技術を掛け合わせた統合ソリューションをワンストップで提供するビルソリューションプロバイダとして、社会インフラを支えています。ビルからビル群、そして都市へと、スマートシティの実現に向けて、人と社会に寄り添ったさまざまな課題解決を通じ、ビル・都市空間における人々の豊かな暮らしに貢献します。
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