AIは「予約を決める存在」ではなく「候補選びの出発点」に~約2万件の調査で判明、宿泊業界に求められる「シーン起点型LLMO」とは~

「AIテクノロジー×人的リソース」で経営を支援するADTANK株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役CEO:菅野健一、以下「ADTANK」)は、ホテル選びにおけるChatGPTなどのAIの推奨に対する信頼度について、消費者を対象とした調査を実施しました。有効回答数は約20,000件です。
調査の結果、AIのおすすめを「かなり信頼して、そのまま予約することもある」と回答した人は2%、「まあまあ信頼して、ベースにしつつ自分でも調べる」と回答した人は54%となり、合わせて56%がAIのおすすめを信頼していることが分かりました。
一方、AIのおすすめをそのまま予約につなげる人は2%にとどまりました。AIを参考にしながらも、予約前には自分で情報を確かめるという慎重な姿勢がうかがえます。
この結果は、ホテル選びにおいてAIが予約の最終決定者というよりも、比較・検討するホテルの候補を絞り込む「出発点」として機能している可能性を示しています。
こうした消費者行動を踏まえ、ADTANKは宿泊業界におけるLLMO(Large Language Model Optimization:大規模言語モデル最適化)の新たな考え方として、「誰と・何のために・どう過ごすか」という旅のシーンを起点に、AIに自社ホテルの特徴を正しく理解してもらい、推奨候補に選ばれるための情報を設計する「シーン起点型LLMO」を提唱します。
■ 調査結果のポイント
1.ホテル選びでAIのおすすめを信頼する人は56%「ホテル選びをする際、ChatGPTなどのAIによる推奨をどの程度信頼しますか?」という質問に対する回答は、以下のとおりです。
- 2%:「かなり信頼して、そのまま予約することもある」
- 54%:「まあまあ信頼して、ベースにしつつ自分でも調べる」
- 30%:「あまり信頼せず、最初から自分で調べる」
- 14%:「全く信頼しない(参考にもしない)」
AIのおすすめを信頼する層は56%となり、半数を超えました。ホテル選びにおいても、AIが情報収集や比較検討の手段として活用されていることがうかがえます。
2.「そのまま予約」は2%。AIで候補を探し、予約前に自分で確認
最も多かった回答は「まあまあ信頼して、ベースにしつつ自分でも調べる」の54%でした。一方、「そのまま予約することもある」は2%にとどまりました。
ホテルは、宿泊日によって料金が変わり、空室状況も変動するサービスです。立地や客室、設備、口コミ、写真など、予約前に確認したい情報も多くあります。
こうした特性から、消費者はAIにホテルの候補を提案してもらい、その後、予約サイトや公式サイトなどで詳細を確認していると考えられます。
ここで注目したいのは、AIが予約を直接決めていなくても、消費者が比較・検討するホテルの候補に影響を与える可能性があることです。
AIの回答に自社ホテルが挙がらなければ、その後の比較検討の対象に入る機会を逃すことも考えられます。宿泊業界では、予約サイトでの表示順位や口コミへの対応に加え、AIに自社の魅力を正しく理解してもらうための情報設計も重要になっていくと考えられます。
3.アパレル・家電との比較で見えた「旅」の特徴
ADTANKが実施した「業界別AI信頼度調査シリーズ」の第1弾「アパレル」、第2弾「家電」と比較すると、以下の結果となりました。

※「AIを信頼する層」は、「そのまま購入・予約することもある」と「ベースにしつつ自分でも調べる」の合計です。
「旅」の信頼層は56%で、家電の59%に近い水準となりました。一方、そのまま予約する割合は2%と、アパレル・家電の「そのまま購入」(いずれも3%)をわずかながらも下回り、3業界で最も低くなりました。また、「あまり信頼せず、最初から自分で調べる」は30%となり、アパレル・家電を含む3業界で最も高い割合でした。
この結果からは、ホテル選びではAIのおすすめが参考にされている一方、最終的な判断に向けて、自分でも情報を確かめようとする傾向が見て取れます。
■ 宿泊業界に求められる「シーン起点型LLMO」とは
ADTANKは、宿泊施設がAIに正しく理解され、推奨候補として選ばれるために、次の2種類の情報を整理・検証することが重要だと考えています。1.候補に挙がるための「シーン・条件の情報」
- 家族旅行、カップル旅行、一人旅、出張など、同行者や利用目的に応じた過ごし方
- 駅や観光地からの具体的なアクセス
- 客室、浴場、朝食などの設備・サービスの詳細
- 子ども連れ、バリアフリー、ワーケーションなどへの対応状況
- 周辺環境や季節ごとの楽しみ方
2.選ばれる理由として伝える「体験の情報」
- そのホテルならではの体験やサービス
- 地域とのつながりや、ホテルの成り立ち
- スタッフのおもてなしに対する考え方
- リピーターに選ばれている理由
こうした情報を整理したうえで、AIが自社ホテルをどのように紹介しているか、どの情報を根拠に推薦しているかを確認し、必要に応じて公式サイトなどの情報を改善していくことが重要です。
さらに、公式サイトの情報がAIの回答で引用・参照され、そこから利用者が公式サイトへ訪問する流れが生まれれば、自社予約(直販)の機会拡大にもつながる可能性があります。
■ 業界別AI信頼度調査シリーズについて
ADTANKは、AI検索・AI推奨が消費者の購買意思決定に与える影響を業界別に把握するため、「業界別AI信頼度調査シリーズ」を継続的に実施しています。本リリースは第3弾「旅」です。今後も消費者の関心が高い業界を対象に調査を実施し、結果を順次公開していく予定です。
業界ごとのAIに対する信頼度や消費者行動の違いを可視化することで、LLMO対策の必要性や、業界特性に応じた具体的な施策の検討につなげてまいります。
■ 調査概要
調査主体:ADTANK株式会社調査手法:YouTubeの投票機能(コミュニティ投票)
実施期間:2026年6月
有効回答数:約20,000件(単一回答)
■ AI時代に最適なPRマーケティングを実現する「デジブレ」
ADTANKが提供する「デジブレ」は、トッププレイヤーの知見・思考・判断基準を転写化し、企業のPRやマーケティングを支援するAIソリューションです。
AI検索・AI推奨が普及する現在、企業には単に情報を発信するだけではなく、「AIから自社の商品・サービスがどのように理解され、どのように推奨されるか」を把握し、マーケティング戦略に反映していくことが求められています。
デジブレでは、マーケティングの専門知識や実務ノウハウをAIに組み込み、企業ごとの課題分析から戦略立案、施策検討までを支援。人の経験や勘に依存していたマーケティング業務を、AIによって再現・高度化することを目指しています。
ADTANKは今後も、AIを単なる業務効率化のツールとして活用するだけではなく、企業のマーケティングや経営判断そのものを高度化する「もうひとつの知性」としてAIを活用することで、企業の競争力向上を支援してまいります。
▼サービス概要はこちら
https://degibre.adtank.co.jp/marketing
▼メディア取材などの問い合わせはこちら
https://adtank.co.jp/contact/
ADTANK株式会社リアルとデジタル両面での広告リソースと、経営・マーケティング・営業・DX領域の実行知見を一体化し、企業の成長と変革(TURN)を実行レベルまで伴走支援いたします。
会社名:ADTANK株式会社
所在地:〒110-0016 台東区台東4-19-9 上野御徒町プレイス 7階
設立:1992年
代表者:代表取締役CEO : 菅野健一、代表取締役COO:飯澤満育
HP:https://adtank.co.jp/
事業内容:
1. 経営支援コンサルティング:独自AIによる分析&成果インパクト別施策によるマーケティング及びPR強化支援
2. セールスプロモーション/DX支援:販促企画、制作、運用を一体で提供し、リアル・デジタル双方の施策を最適化
3. デジタルマーケティング/AI活用支援:データ分析やAIを活用したマーケティング施策の設計・運用
4. リソース提供/プロジェクト支援:専門人材や外部パートナーを活用した実行体制の構築・運用支援
5. HR支援/組織マネジメント:採用ブランディングによる獲得強化、および経営課題に連動した研修設計・運用による組織ケイパビリティの向上
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