国立科学博物館 筑波実験植物園(園長 遊川 知久)において、11月14日(土)から1月17日(日)まで、ミニ企画展「学習マンガがえがく植物の世界」を開催いたします。

 かつては子どもの娯楽として捉えられ、教育や学習と異なるものとされていたマンガは、現在では「学習マンガ」として科学教育にも大人の学び直しにも利用されています。植物は、1950年代頃から理科学習に欠かせないテーマの一つとして、こうした学習マンガに取り上げられてきました。そこでは、植物の種名や構造だけでなく、作物の栽培方法や身近な植物を利用した生活の知恵、植物の観察や標本の作り方など、さまざまな知識がマンガを通して子どもたちに伝えられてきました。時代とともにその内容は変化し、現在では、植物の生態、環境や人間社会との関わりを科学的に伝え、子どもたちの「なぜ?」を引き出すものへと広がってきています。



学習マンガがえがく植物の世界 ちらし

 また最近では、植物は理科学習の題材にとどまらず、植物そのものや植物に関わる人々を主役としたマンガも数多く描かれるようになりました。本展では、戦後から現在までの植物を扱った学習マンガを中心に、植物学者を描いた伝記マンガ、植物をテーマとしたエッセイ・娯楽マンガまでを実際の書籍やパネル展示を通じて幅広く紹介し、マンガを通して植物がどのように描かれ、伝えられてきたのかをたどります。

       ミニ企画展「学習マンガがえがく植物の世界」開催概要
1. 目  的   植物を扱った学習マンガから現代のエッセイ・娯楽マンガまで、その内容や役割の変
        遷を紹介することで、マンガというメディアが植物学の普及に果たしてきた役割を捉
        え直し、植物や植物学への興味・関心を高める。

2.名  称  学習マンガがえがく植物の世界

3.主  催  独立行政法人国立科学博物館 筑波実験植物園

4.協  力  学習マンガ研究会

5.会  期  2026年11月14日(土)~2027年1月17日(日)  計50日間
       (休園日あり:11月16日(月)、24日(火)、30日(月)、12月7日(月)、
        14日(月)、21日(月)、28日(月)、29日(火)、30日(水)、31日(木)
        1月1日(金)、2日(土)、3日(日)、4日(月)、12日(火))

6.場  所  筑波実験植物園 教育棟

7.展示構成

1. 植物学習マンガの変遷
 植物は、理科学習に欠かせないテーマの一つとして、古くから学習マンガに取り上げられてきました。農学的・園芸学的な内容が多い初期の作品、基礎科学的な内容が増えてきた1970年代以降の作品、そして知識を伝えるだけでなく、子どもたちの「なぜ?」を引き出し、科学への興味や探究心を育てる内容へと広がっている近年の作品といった学習マンガの変遷をパネルで紹介するほか、筑波実験植物園の活動を伝える手段としてのマンガなども取り上げます。

2. 植物学を支えた研究者とマンガ
 理科で植物について学ぶことは、植物学への入り口でもあります。ここでは植物の採集からラベルの作成、さく葉標本として保存・管理するまでを本格的に解説したマンガや、牧野富太郎や南方熊楠など、植物学の発展を支えた研究者たちを描いたマンガなどを実物展示します。このようなマンガを通して、理科の学びから植物学の世界へとつながる道を紹介します。

3. 身近になった植物マンガ
 植物は身近な存在であるにも関わらず、これまでマンガの主役として描かれることは多くありませんでした。しかし近年では、植物をメイントピックとしたエッセイ・娯楽マンガが数多く登場しています。植物をもっと身近に感じられる、さまざまなマンガを実物で紹介します。

8.関連イベント

トークイベント

【カシワイさんと語り合う植物園のこれからの歩き方】
 コミックエッセイ「植物園の歩き方」著者である漫画家・イラストレーターのカシワイさんと、筑波実験植物園の研究員による対談イベントです。

日時 12月5日(土) 13時00分~15時00分
会場 研修展示館3Fセミナー室
ゲスト カシワイ(漫画家・イラストレーター)
定員 50名(要事前予約。定員になり次第締切。募集は11月5日(木)から植物園HPで行います)
https://tbg.kahaku.go.jp/
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