ミュージカル「ファウスト~最後の聖戦~」の制作発表が23日、東京都内で行われ、出演者でA.B.C-Zの河合郁人と五関晃一、三田佳子が出席した。
昨年上演され好評を博した本作は、手塚治虫の「ファウスト三部作」をベースにしたもの。今年は新たな世界観を持った作品として上演される。
制作発表にはトリプル主演の3人が舞台衣装で登場。昨年に引き続き主人公のファウストを演じる河合は、今回は魔法の力で、男性と女性の二役を演じるため、この日は女装姿での登場となった。
扇子で顔を隠しながら現れた河合は、報道陣のリアクションに「苦笑いにも見えたんですけど…」と笑いつつも、「妹よりイケてるなって。(女装に)目覚めるという気持ちも分かる気がした。楽屋ではずっと鏡を見ていました」とご満悦の様子。
三田も「いい女」と褒めたが、五関は「いいんじゃないですかね」とそっけないコメントを。「褒めたいんですけど(河合自身が)まんざらでもないって感じが…」と笑った。
劇中のメーンは男性の姿だというが、河合は「本物の女性の役なので、声も変えるつもり。どう早替わりするのかもあるし、去年との違いをしっかりと見せていきたい」と意気込みを語った。
五関は、三田が演じる悪魔メフィストフェレスが人間として化身させたオフィストフェレス役。昨年に比べて、殺陣や戦いのシーンで担う部分が大きくなると言い、「最強の役なので、力強さを見せたい」と語った。
「手塚作品なので、自分たちのファン以外の方も見に来てくださると思う。その方たちにがっかりされないように、今の自分の最善を尽くしたい」と河合。三田も「若い人といるとすごいエネルギーをもらえる」と稽古が待ち切れない様子だった。
舞台は7月10日~20日に都内、東京芸術劇場プレイハウス、7月25、26日に大阪、森ノ宮ピロティホールで上演。