ミュージカル「エリザベート」の初日前会見が9日、東京都内の帝国劇場で行われ、出演者の花總まり、蘭乃はな、城田優、井上芳雄、山崎育三郎、尾上松也が出席した。
世界12カ国で上演されている本作は、日本では、1996年に宝塚歌劇団で初演を迎えたあと、東宝版は2000年から千回以上の上演数を誇る。2015年版は初演から15年を経て、キャスト、演出などが一新された。
Wキャストでエリザベートを演じる花總と蘭乃は、初日を前にそれぞれ「自分を信じてがんばります」、「宝塚を卒業してから初めての舞台で大きなプレッシャーはありますが、感謝の気持ちを忘れずに演じたい」と意気込みを語った。
一方、年齢は松也が一つ上だが、高校で同じクラスだったという城田は「高校時代から家に遊びに行ったりみんなでカラオケに行ったりしていたけど、まさかミュージカルで共演するとは。5年ぶりにトートをやる中で、松也がいてくれることが心強いです」と語った。
「高校でも先輩だし俳優としても先輩」と笑わせた松也はルキーニ役。「仲良くさせていただいています。ミュージカルに出演するときは優に相談してきた。今回も優がやるならと」と“親友”との共演を喜んだ。
また、城田が主導して稽古場で筋トレを行っている「筋肉部」の参加率は蘭乃が一番だと言い、「エースです」と城田。松也は「たまたまその時にだけ用事が入る」とあまり参加していないそうで、「筋肉部やる?って言うと用事があるって言うのに、ご飯に行く?と言うと行くって言うんです」と笑いを誘った。
Wキャストでトートを演じる井上とルキーニ役の山崎は、ユニットを組んでいるが舞台では初共演。井上が「少しでも絡みを増やしたくて、稽古でキスシーンを入れたんですが演出家に却下されました」と驚きのエピソードを披露。だが実際にキスをされたのは松也だそうで、井上は「盛り上がっちゃって」と弁明していた。
舞台は13日から8月26日まで、都内、帝国劇場で上演。