いまやお得なスマートフォン(スマホ)の運用方法としてすっかり市場に定着したSIMフリー。格安の端末が選ばれた時代を経て、現在はよりパフォーマンスに重きを置いた端末が支持されるようになってきている。全国の家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2018年1月1日~12月31日の年間を通してSIMフリースマホのシリーズ別の販売台数シェアで1位を獲得したのはファーウェイの「HUAWEI P20 lite(以下、P20 lite)」だった。

P20 liteは18年6月に発売以来、常に上位をキープ。数多くのSIMフリースマホが登場する中、15.6%という高シェアを記録した。フルビューディスプレイやダブルレンズカメラなどの最新トレンドを多く搭載しながらも、集計期間中の平均単価は2万5695円と手ごろで、コスパを重視したいSIMフリーのメインターゲットに広く受け入れられたようだ。

ランキングは2位に「HUAWEI P10 lite」、3位に「HUAWEI nova lite 2」が入り、ファーウェイがトップ3を独占する結果に。ただ、それを追うASUSとシャープもベストテン圏内にそれぞれ3シリーズがランクインしており、ますます市場で3強の存在感が増している格好だ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。