dynabookの30周年記念発表会に日本マイクロソフトの平野社長とインテルの鈴木社長が駆けつけた

2019年1月1日にシャープの子会社として再スタートしたDynabookは1月17日、東京・港区の虎ノ門ヒルズで「dynabook30周年記念新商品発表会」を開催。日本マイクロソフトの平野拓也社長や18年11月にインテルの社長に就任した鈴木国正氏が祝いに駆けつけた。

会見の冒頭でシャープの取締役副社長執行役員 兼 Dynabook会長の石田佳久氏は「シャープが掲げる8KとAIoTで世界を変える、Dynabookが掲げるコンピューティングとサービスを通じて世界を変えるという二つのビジョンを実現するために、シャープグループの総力をあげてブランド価値を高めていきたい」と、新生Dynabookを経営する意気込みについて語った。

Dynabookの覚道清文社長兼CEOは「1989年にいつでもどこでもだれもが使えるPCをdynabookが具現化した。それ以来、dynabookは真のパーソナルなコンピュータを追求してきた。今後はシャープのAIoTの融合によって広義のコンピューティングとサービスを展開していく。そしてこの度、ノートPCのあるべき姿を具現化したのがdynabook THE note pcだ。GシリーズのGは、本質、正真正銘のGenuineを意味する」と語り30周年記念モデルとなるGシリーズを披露した。

来賓としてあいさつした日本マイクロソフトの平野社長は「MS/DOSのdynabookから30年、両社が協業関係を深めて成長することができた。個人的にも最初に使ったノートPCがdynabookだった。当時マイクロソフト社長だったビル・ゲイツは、すべての家庭に1台のPCを、と掲げていたが、実現するために両社がさまざまなビジネスやイノベーションに貢献してきた」とdynabookの30年の業界への貢献について触れた。

また「現在のインテリジェントテクノロジーは、クラウドとエッジの二つがあって実現する世界。圧倒的な軽量、堅牢性、セキュリティを兼ね備えたGシリーズは、働き方改革やデジタルトランスフォーメーションに貢献できるモデルだ」と、マイクロソフトが提唱するモダンPCをけん引するモデルであることを強調した。

インテルの鈴木国正社長は「dynabookは30年という長きにわたって業界をけん引してきた。一方で開発、設計、製造、販売のバリューチェーンのキーワードを言うだけでも、この30年にどれだけの変革が起きたか。それを想起すると、数本の映画ができるほどの大きな変化があった。バリューチェーンのそれぞれでキープレイヤーは変わったが、dynabookというブランドは変わらずに継続しているのは、このブランドを愛した消費者や企業の方々、業界の方々のリスペクトがあったからだと思う」と、dynabookブランドの貢献の大きさについて語った。

さらに鈴木社長は最後に「底堅く伸長している。働き方改革やプログラミング教育など、今後も需要の喚起が継続的に行われる。サポートするインテルという立場で、コンピューティングとサービスを通じて世界を変えるビジョンの一助となるように努めていきたい」と語って締めた。