(画像左から)岸野央明、西亜里沙、フランコドラオ (画像左から)岸野央明、西亜里沙、フランコドラオ

和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」が2018年5月より全国100公演以上を上演してきた『RHYTHM of TRIBE~時空旅行記~』の『FINAL』東京公演が2月6日(水)に開幕する。公演について演出家のフランコドラオ、座長の西亜里沙、メンバーの岸野央明に話を聞いた。

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昨年も紅白歌合戦での演奏から、日仏友好160年を記念してパリで開かれた「ジャポニスム2018」のオープニングアクトまで、幅広く活躍したDRUM TAO。「僕らが影響を受けたのはシルク・ドゥ・ソレイユなんです。サーカスでお客様を笑わせたり泣かせたりするステージを観て、これをドラムでやったら面白いと思った。太鼓で泣く、笑う、感動するということを大テーマにしています」(フランコドラオ)と、さまざまなステージをつくりあげてきた彼らの最新作である本作は、“SAMURAI達の魂の旅”として、過去への遡行、未来への飛躍をテーマにストーリー仕立てで表現。和太鼓を中心にしたパフォーマンス、最新の映像テクノロジーなどを融合させた華々しいパフォーマンスが楽しめる。

物語は「現代の若者たちが日本の古き良き文化やわび・さびを見つける旅に出かけるところから始まります」(西)。さまざまな時代を旅するため、歌舞伎をテーマにしたシーンや花魁(おいらん)が登場するシーンなど次々と場面が変わっていくが、「まるで映画が流れるようなつくりにしました」(西)と、曲と曲の繋ぎにもこだわり、ひとつの物語として楽しめるステージになった。そのなかでも映像クリエイティブ集団Zero-Tenによるプロジェクションマッピングは見どころ。特に今回は「今作ほど映像にうるさく言ったことはないです」(フランコドラオ)とこだわったものだが、「一緒にやりだして3年目。ようやくお互いの意志が通じ合った感覚があります」(岸野)と公演を重ねたからこその仕上がりとなっているという。コシノジュンコが手掛けた衣裳も注目だ。「今回の衣裳は甲冑などもあるのですが、“今までのデザインじゃダメ”と、“日本のものなんだけど新しいもの”を作ってくださいました」(フランコドラオ)とコシノジュンコならではのデザインが見られる。

長くツアーをまわったことで「お客様の反応を受けて編曲や曲順も変えてきました。どんどんブラッシュアップされて、メンバーの気持ちもひとつになって、お客様との一体感も感じられるショーに仕上がったと思います」(西)、「何度も公演を重ねた中で出来上がった最終形態なので、きっと1番いい仕上がりを披露できます!」(岸野)という本作。初めての方もリピーターの方も期待して足を運んで!

公演は2月6日(水)から8日(金)まで東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。

取材・文:中川實穗