人気バンドのSEKAI NO OWARIが、7月18・19日に日産スタジアムでライブ「Twilight City」を開催します。
同ライブは公演名などが不明のままチケット販売を開始。しかし、それであってもさすがは人気バンド、早々にソールドアウトとなったファン待望のライブです。ライブタイトルが発表とほぼ同時に、特設サイトがオープンしたのですが、そこで“セカオらしい”物議が醸されました。
スタジアム内を案内するMAPを開くと、ネオンサインの文字が浮かびあがるのです。そこで紹介されているのが、座席エリアごとの名前。
しかし、その名前が変わっていて、「天空橋」をはじめ、「月光駅前」「鬼屋敷三番街」「花村街」 「銀河街」「二手観音寺」「稲荷図市」「ゲテモノ横丁」「大蛸港駅」「とまと区」「幽霊屋敷跡地前」「三日月街」といったもの。
いかにもセカオワっぽい工夫をこらした名称ですが、ツイッターでは「厨二全開ですごい」といったコメントなどが見られました。しかし、多くのはそれをツッコミながら、セカオワの世界観を楽しんでいる様子でした。
ただ、このバンドについてまわる言葉が、上記のような「厨二」「中二」といったもの。もはや一部ではそれが代名詞にもなっている感があります。Fukaseが旗やトランシーバーを持って歌う姿や、単純にFukaseらの子供っぽい見かけからこう言われることも多いよう。
これまで、多くの人がセカオワの魅力やその特異な世界観について語ってきましたが、書籍『SEKAI NO OWARIの世界―カリスマバンドの神話空間を探る―』の著者である文筆家・中村圭志さんもそのひとり。「Fukaseの声は中学生みたいで、しかも草食系の容姿も……現在29歳とは思えないウルトラ少年ぶりである」と、セカオワの中二性について、自著で持論を展開しています。
多方面で言われるセカオワの中二性ですが、こういった評判は当人らもよく理解しており、ボーカルのFukaseが「俺たちの『中二病』は治らない」と公言したことも。
歌詞や演奏スタイル、また、上記のようなライブでの遊び心から、中二と言われがちな同バンドですが、今やそれを利用しているようにも思えるくらいです。では、実際に曲についてはどうでしょう。
前出の中村さんは、「子供っぽさと理屈っぽさの合体した姿が、彼らの楽曲である」と分析。これは一例ですが、代表曲でもある『Dragon Night』をみてみましょう。