(左から)岩松了、伊藤蘭、中村獅童、前田敦子、勝村政信

 舞台「青い瞳」の制作発表会見が28日、東京都内で行われ、出演者の中村獅童、上田竜也(KAT-TUN)、前田敦子、勝村政信、伊藤蘭、作、演出、出演の岩松了が出席した。

 本作は、岩松が手掛けるシアターコクーン・プロデュース公演の第5弾で書き下ろしの新作。戦場から帰還し、やり場のない思いを抱える青年の、家族や周囲の人々への思いを繊細なタッチで描き出す。主人公の帰還兵ツトムを獅童、ツトムの妹ミチルを前田、ミチルの恋人サムを上田、ツトムとミチルの父母を岩松と伊藤がそれぞれ演じ、勝村はツトムの前に現れる謎の男を演じる。

 岩松は「帰還兵の話はずっと前からやりたいと思っていた。ちょうどこの時期に、こんな豪華なメンバーでできることに僕自身ワクワクしています」とあいさつ。

 中村は「7年ぶりの岩松作品でまたご一緒させてもらえてとてもうれしい。しかもお母さんが伊藤さんで妹が前田さん。とてもうれしいです」と笑顔を見せた。

 チンピラグループの一員という役どころの上田は「シアターコクーンの舞台に立つのは2年ぶり。素晴らしいキャストの皆さんからいろいろなことを吸収して、自分の役柄を追求したい」と語った。

 2014年にシアターコクーンで上演された「太陽 2068」で舞台デビューした前田は「同じ場所に返ってくることができてとてもうれしいです。岩松さんの舞台は世界観に引き込まれる。うらやましいなと思って観劇していました。いっぱい頑張りたいと思います」とコメントした。

 岩松によると、上田と前田との恋愛模様は「屈折した形」で描かれるというが、上田は「歌番組での共演はあるけど、こういう形では初めてなので楽しみ。初めましての出会いがたくさんあるので、緊張感を大切にして挑みたい」と意気込みを語った。

 舞台は11月1~26日、都内、Bunkamuraシアターコクーンで上演。