-子供服から大人向けアパレルへの転向のきっかけは何でしょうか?
「簡単に言うと、昔はキャラクター=子供服っていうカルチャーだったんですよ。
たとえば、セーラームーンとかスーパー戦隊シリーズとか…その中に、ディズニーの商品もカテゴライズされていた。
だけど、我々ファッションの会社の立場からすると、子供服だと、おしゃれにする限界があるというか。
子供は自分で洋服も買わないし。大人が自分で着たくなって選んで楽しめる商品をキャラクターアパレルで実現したいっていう思いで、大人向けの商品開発を始めました。
市場が求めたというよりは、我々がそこに挑戦した、というのがきっかけです。」
-ファッションの作り手としての思いがあって、大人向けの商品を始めたということですね。
「そうですね。
今は渋谷109にキャラクターの商品が結構いっぱい入っていますが、一番最初に入れはじめたのがうちで。2002年のことなんですけれど。
それ以前、ブランドがオリジナルでディズニーキャラクターを使ったデザインを共同開発するとかそういう発想ってほとんどなかったんですね。ゼロでした。
ですが、我々が若い女性におしゃれな服を着てほしいと考えた時に、当時やっぱり渋谷109がファッションビルの中で1番とんがっていた。
ああいうビルにおしゃれなキャラクターの商品があったら絶対にみんなに支持されるだろうなと思って、営業をかけて。
それが実を結んで実現したということですね。」