「吉原裏同心」主演の小出恵介

 NHKの正月時代劇「吉原裏同心 ~新春吉原の大火~」の試写会および会見が21日、東京都内で行われ、出演者の小出恵介、貫地谷しほり、近藤正臣が出席した。

 ドラマは、華やかな江戸の遊郭・吉原を陰で守る夫婦による人気時代劇シリーズのスペシャル版。仕事始めの正月2日、吉原で起こった前代未聞の連続遊女失踪事件に立ち向かう幹次郎(小出)が、炎上する吉原から遊女たちを救う物語を描く。

 1年半ぶりに「吉原裏同心」の現場に戻った小出は「やっていた時は、こうしてスペシャルがあるとは思わなかったので、機会があることがうれしい。懐かしく楽しく撮影しました」と喜ぶと、貫地谷も「お正月の時代劇に出られるのは特別な感じがあって、いい1年のスタートが切れたのではないかと思っています」と語った。

 吉原を仕切りながら夫婦を見守る四郎兵衛を演じる近藤が「1年半で、現場での幹次郎がかなり大人になっていました。イライラうろうろ歩き回っていたのに」と小出の成長を語ると、妻を演じた貫地谷も「お庭で一人で練習している立ち回りのシーンがすごく格好良かった」とうなずいた。

 夫婦間の関係性にも変化があったようで、小出は「夫婦の感じがつかめてきたという話もしました。前回はリズムとか感覚が現代的な部分もあった気がしていて、自分も変われたというか分かってきて、合ってきた」と手応えを語った。

 貫地谷も「小出さんがどっしりされていて、前回は姉さん女房という立場もあって『かわいいな、うちの旦那』という感じだったのが、今回はかわいらしさと頼りがい、男らしさも感じました」と太鼓判を押した。

 また、理想の夫婦像を問われた貫地谷は「(演じた)汀女さんのように、旦那さんのお仕事を尊重して自分は違うところで待って見守っている姿はすてきだと思います。私にはできないかなと思うけど、この二人が理想です」と語った。

 一方、小出は「僕はきっと心配を掛ける方ですね。理想は、つべこべ言わずに待っていてほしい」と正直に明かし、貫地谷から亭主関白を疑われていた。

 ドラマは来年1月3日午後7時半からNHK総合でオンエア。