今年、番組スタートから20周年を迎えた日本テレビ系の人気バラエティー「ザ!鉄腕!DASH!!」。畑や海岸を切り開いたり、無人島を丸ごと開拓したり、物づくりに一から挑戦したりと、TOKIOが体を張ってありとあらゆる企画に挑むこの番組の裏話を、陰で支えるスタッフの方々に聞きました。番組で作ったオリジナル米「新男米」の裏話です。
File7 山口礼斗 ディレクター
DASH村の4代目・村人として活躍後、番組ADに。現在は主に「新男米」企画を担当。
―山口ディレクターはもともと、DASH村の村人だったんですね。
はい、4代目をやらせていただきました。ほぼ住み込みで、ヤギやヒツジにエサをあげたり、TOKIOと一緒に(三瓶)明雄さんに教えてもらいながらお米を育てたり。村に行けなくなってからはADとして全国の農家さんを回って取材させていただいていて、ディレクターになったのは今年の4月から。その最初の仕事が「新男米」企画です。
―米作りについて、とても勉強されているのでは?
勉強の日々ですね。でも僕よりもTOKIOの方が断然詳しいし、上手です。何せ15年以上も農家さんの仕事に携わっているんですから(笑)。村人になった1年目のころはよく明雄さんに「違う!」と怒られながら稲を刈っていたんですけど、メンバーはその横でシャシャシャッ! と器用に勢い良く稲刈りをしていました。もうホント、農業の大先輩です。
―その能力は、この「新男米」企画でも発揮されていますね。
そうですね。(山口)達也さんは田植え用の種を厳選する際にも率先して習いに行っていたし、東京にいる時もいつも米の様子を気にしてくださっていて。城島(茂)さんも撮影の合間に、自分から積極的に農家さんへ話を聞きに行って勉強されている。本当にすごいなって思います。
―全てはDASH村の、そして明雄さんとの交流から始まっているんですね。
お二人とも、僕よりもずっと前から明雄さんに農業を教えてもらっていますから。稲刈りの時にも2人へ直接「早く刈りに来~い」って連絡していたんですよ。僕から見ても仲良しだったし、同時にとても尊敬していることが分かりました。2人にとって明雄さんは師匠であり、年の離れた友達でもあったのかなと思います。それだけに明雄さんが大切にしていた新男米への思いは一際強いのだと思います。
―15年目の今年も見事一等米認定、おめでとうございます。
ありがとうございます! 今年は天候不順だったので心配だったんですけど、無事一等米を獲得することができました。今後も品質を維持していけたらよいのですが、さらに味も追求して、また別の次元の場所に行きたいというか(笑)。明雄さんもずっと「まだまだ」と言って毎年勉強をされていたので、その教えを継いでメンバーも僕らも「まだまだ」、さらに良いお米を作りたいと思っています。
―最後に、忘れられないメンバーとの思い出は?
僕が村人として初めてDASH村に来た時、メンバーの皆さんが本当に上手に、気負わないで済むように受け入れてくださったんです。番組スタッフの一人だったけど知識的には何も知らない、素人同然の僕のことをいつも気に掛けてくれて。「出張DASH村」企画でも「礼斗、(番組に)出ないの?」と言ってくれたり、ディレクターになってからも緊張しないように接してくれたり。僕にとってTOKIOの皆さんはまるで、あの…立場を気にせずに言うと(笑)、お兄ちゃんみたいな感じ。一緒にお仕事をさせてもらえて本当に光栄です。これからも皆さんの活動の一部を担えるように頑張っていきたいですね。