ブロードバンド回線の普及とパソコン&スマホ性能の向上にあわせ、動画サイトの高画質化がどんどん進んでいる。代表的な動画サイト「YouTube」では、2008年にHD画質への対応を実施。翌2009年には1920×1080ピクセルのいわゆる“フルHD画質”となった。日本の「ニコニコ動画」もほぼ同じタイミングで解像度を上げ、いまやフルHDの動画が再生できる。先日紹介させてもらったMikuMikuDanceのブームなども、こうした高画質化の恩恵を無視しては語れないだろう。
しかし映画やゲームの映像がどれだけ美麗になっても小説という娯楽がなくならないように、よく動く=良質なコンテンツ 動かない=質の低いコンテンツ ではない。皆さんはニコ動において、動かないのに面白い、根強い人気がある動画ジャンルをご存じだろうか? ――それが「文字を読む動画」と呼ばれる、テキスト(文字)主体の動画コンテンツである。
百聞は一見にしかず。まずはシンプルな形の動画を3つ見てもらいたい。基本的には文字+BGMで構成されている。
(※筆者注: 演出効果を狙って文字や静止画が少し移動する動画も含まれていますが、便宜上「動かない動画」として本記事では扱っています)
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