映画『ちはやふる』の完成披露試写会舞台あいさつが24日、東京都内で行われ、出演者の広瀬すず、野村周平、真剣佑、上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也、松岡茉優、小泉徳宏監督が出席した。
末次由紀氏による大人気コミックを実写映画化したこの作品は、競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を描く。
主人公・千早を演じた広瀬はこれが映画初主演。最初のあいさつでは「なんか緊張してきた…」と戸惑いを見せつつも「3カ月かけて、みんなで全力で頑張った映画です」とアピール。これから全国で公開されていくことに「実感はまだあまりないけど、絶対にいいものが届けられると思う。今日この日にみんなでここに立てたことが幸せです」と喜びをかみしめた。
また、初主演とはいえ、現場においては「“先頭に立たなきゃ”といった意識はまったくなかった」という広瀬は、「むしろ現場に行くと全員が一緒に私が演じる千早ちゃんの感情的なことだったり(をサポートして)、本当に引っ張ってくれることが多かった」と振り返り、「感謝の気持ちでいっぱいです」としみじみと語った。
それでも、真剣佑は現場での広瀬について「みんなを引っ張っているすずちゃん、16歳(撮影当時)なのにすごいと思った」と賞賛し、上白石も「お芝居にも自分のやり方があって尊敬するのに、楽しい時間は一番弾けているというか…、切り替えがすごく上手。一緒にいて楽しいし、この映画ですずに会えたことは私の宝物です」と褒めちぎった。
さらに小泉監督までも「お芝居がうまいのはもちろん、本当にあと1回しかこのカットは撮れないという(撮影での)追い詰められた瞬間にこそ、素晴らしい芝居をバシッと決めてくる。一言で言えば“持って”いる。スターってこういうことなんだと思った」と絶賛。
この言葉に「ドキッとしました」と照れ笑いを浮かべた広瀬は、あらためて「すごく刺激的で、同世代のパワーってこんなにもらえるんだ、とすごく感じられた現場。(撮影は)体力勝負な日も多かったけど、大人になってからも本当に大事にしたい仲間に出会えたと思う。全部が財産になりました」と感謝の言葉で締めくくった。
映画は、前編「上の句」が3月19日、後編「下の句」が4月29日に公開。