主人公を演じる広瀬すず

 映画『ちはやふる』公開記念ひなまつり前夜祭“ちはや女子会”が2日、東京都内で行われ、出演者の広瀬すず、上白石萌音のほか、スペシャルゲストとして主題歌を歌うPerfumeがファンへのサプライズで出席した。

 末次由紀氏による同名人気コミックスを実写映画化したこの作品は、“競技かるた=百人一首”に情熱をかける高校生たちの友情・恋愛・成長を描く。晴れやかな振袖に身を包んだ広瀬と上白石は「かわいいね~!」と声を合わせて互いを褒め合った。

 Perfumeの3人も遅れて袴姿で登場し、映画のために書き下ろされた主題歌「FLASH」の振り付けの一部をレクチャー。広瀬は「本当に偶然なんですが、現場のキャストみんなでPerfumeさんの曲をずっと歌って踊っていたんです。そのあと主題歌と聞いた瞬間に、みんなで『え? 奇跡だ!』となりました」と驚きを振り返った。

 もともと原作ファンだったというかしゆかも「自分たちが主題歌をさせてもらえるなんて思っていなかったし、さらに現場で歌っていてくれたなんてびっくりです」と笑顔を見せ、「ニュースで映画化決定と聞いて、主役がすずちゃんだと知って絶対に見に行こうねと3人で話していたんです。その後に主題歌のお話を聞いて…」とこちらも偶然の喜びを語った。

 ひと足先に映画を見たあ~ちゃんは「一瞬一瞬を戦っていて、その一瞬にかける思いや競技かるたが本当に好きだという千早の強い気持ち、みんながまとまって戦っていくきずな。自分たちも15年チームでやっているので、共感できるところがあって感動しました」とあふれる思いを語り、赤面の広瀬は「なんだかもう泣きそうだねえ」と感激した様子だった。

 また、それぞれが劇中の“胸キュンシーン”を語っていく中、のっちは「シーンというより、新(真剣佑)の福井弁が好きです。優しい感じで方言萌えですね」と明かして笑わせた。主人公の千早を演じた広瀬は、野村周平演じる太一におんぶされるシーンを挙げ、「太一はどんな気持ちだったんだろうと思いました。だって好きな人の顔がここ(の至近距離)にあるんですよ。そんなの耐えられない~」と乙女心をのぞかせ、もだえていた。

 作品愛やキャラクターへのときめきなどを語り合い、のっちは「こうやってみんなで一つのことについて話すのも楽しいね」と女子会をおおいに堪能したようで、広瀬も最後に「すごく楽しい女子会を開いてくださってありがとうございます。ときめきと可能性と青春と少しの恋心が混ざった熱い映画になっています」とアピールしていた。

 映画は上の句が3月19日から、下の句が4月29日から2部作連続ロードショー。