「第8回 CDショップ大賞2016授賞式」が9日、東京都内で行われ、大賞を受賞した、シンガー・ソングライターの星野源が出席した。
本賞は、全国のCDショップ店員の投票によって選出されるもの。『行かなきゃ 会えない 音がある。』をスローガンに、メジャー、インディーズを問わず、過去1年間に発売された作品を対象とし、素晴らしい作品、才能を伝えていくことを目標としている。
自身4枚目のアルバム『YELLOW DANCER』で大賞を受賞した星野は記念の盾を手に「ものすごくうれしいです」と満面の笑み。「このアルバムは、自分の大好きな音楽を自分の思うように作ろうと思って作ったもの。それを現場の店員の方々が選んでくださったというのがとてもうれしい。一生懸命作ったかいがあったというか、思いが伝わったと思う」と感謝した。
また、これまでリリースした全アルバムが入賞、2ndアルバムでは準大賞を受賞していただけに、星野は「今回初めて大賞をいただきました。ちょっとこのまま、大賞をいただけないんじゃないか、“ディカプリオ状態”になるんじゃないか…、と勝手に思っていたのですが、今年、ディカプリオさんと同じ年に大賞をいただけて本当にうれしいです」とオスカー俳優に自分を重ねあわせ、会場の笑いを誘った。
すかさず「一緒にするなって話ですよね!」と自ら突っ込んだ星野だったが、「戦略とか、計算とかではなく、自分の大好きな音楽を堂々とやっていい時代が来たんだと(今回の受賞で)思うことができました」としみじみとコメント。
また、自身もCDを購入するためにショップで並ぶことも多いと言い、「自分の体を動かして、待って、お金を払って受け取ったものって、ちょっと忘れないというか、体に記憶が入る。音楽ってもちろん“音楽そのもの”が一番大事だけど、パッケージも含め、総合芸術だと思う」と持論を展開し「ミュージックビデオ、ライブも含め、体を使って音楽を取り入れることって大事だとあらためて思いました」と語った。
なお、準大賞には水曜日のカンパネラの『ジパング』、WANIMAの『Are You Coming?』の2作品が選出された。