最後に、投稿者のイマジネーションが限界突破して“誰も作ったことない料理を再現”という矛盾の境地にたどり着いた動画を紹介しよう。ネタと才能を併せ持ったニコ動の職人だからこそ可能になった驚異の作品だ。

このジャンル必見の1本は「もし宇宙生物がいて、それを寿司ネタにしたらどうなるか?」をイラストで表現した動画(実際に投稿者が料理したわけではない。当然だが)。まずどうしてその発想に至ったかを小一時間ほど問い詰めたいところであるが、ともあれ完成したイラストの完成度は想像以上に高かった……。

宇宙寿司を描いてみた
投稿者:laich777(猫将軍)

 

また、「宇宙人? ああ、スーパーで売ってたよ」と言わんばかりに、エイリアンの卵を実際に調理してしまった猛者もいる。料理カテゴリの名物投稿者・赤井稲妻氏だ。むろん精巧に作られたフェイク(偽物)なのだが、その再現技術の高さに驚かされることは請け合い。筆者はこの人の投稿初期からファンで、他に「たいやきの秘密」もお勧めしたい。

エイリアンの卵で目玉焼きつくったぉ☆
投稿者:赤井稲妻

 


以上、料理再現に心血を注ぐ動画たちを紹介してきた。ネタ・実用どちらの方面にもニコ動はレベルが高く、探せばバリエーション豊かな料理動画がザクザクと出てくる。オーソドックスで実用重視な料理動画を探したければ「料理祭」、今回のようにフィクション作品からの再現料理を見たければ「漫画料理リンク」「アニメ料理リンク」、ネタに走った料理動画ならば「クッキングバカ」でタグ検索してみるといいだろう。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。