(左から)川平慈英、松岡充、鈴木壮麻

 ミュージカル「Forever Plaid」の公開稽古と取材会が、21日、都内で行われ、出演者の川平慈英、V6の長野博、松岡充、鈴木壮麻が登場した。

 「Forever Plaid」は1990年に誕生したブロードウェーミュージカル。日本では2013年秋に初演され、各地で好評を得た作品で、約3年ぶりに、初演と同じメンバーで再演される。

 川平は「同じメンバーで舞い戻れたのはミラクル」、長野も「同じキャストで同じ演目でできるのはなかなかないこと。いい意味で変わってないですね。会話の内容も(笑)」と再演の喜びを語った。また、コーラスについても、川平は「いい感じに仕上がってる。前回より高いところからスタートできました。やっぱり体にしみこんでいたので、相当ハモってない? バランスもよくなりましたね」と、自信を見せた。

 ミュージカル舞台ということで、4人の中で座長は誰か?とインタビュアーから聞かれると、松岡は「慈英さん」と即答。川平は「まぁまぁ…、台本上でリーダー的な存在だから」と謙遜するが、松岡から「全員に気配りをしてくれますし、芝居でも歌でも、不安を抱えてても、ちゃんと気付いてくれるので」と明かされると、「クゥーッ!」とお決まりの感情表現で喜びを表した。さらに、続けて川平は「(稽古も)兄弟4人で、自分たちの遊び部屋でいいおもちゃを与えられて遊んでるように楽しいです。(鈴木に)劇団四季ではなかったでしょ?」と鈴木に問うと、鈴木も「伝染? 感染? しちゃいました。やめられない(笑)」と笑顔を見せた。

 前回の公演時に、この4人でデビューしたいと語っていたが、今回も「(長野を指し)紅白歌手がいますから」と川平はCDデビューに意欲満々。長野も「紅白はちょっとわからないですけど、あわよくばね(笑)」と話すと、「このユニットでデビューして、東京ドーム、メジャードーム…。V6の前座でもいいんですけど(笑)」と希望を明かした。

 全国で行われるこのミュージカルは、4月28日(木)の福岡・久留米にある石橋文化センターを皮切りにスタート。震災の影響が続く九州での公演に、川平は「僕たちの歌声で少しでも平安が訪れてくれたらうれしい。この4人のハッピーエナジーを九州でやるべきだと思って。心が癒やされたり満たされるように歌いたい」とコメント。長野も「楽しい舞台なので、違う世界にお連れしますので、いろんなこと忘れて楽しんでいただいて、それがパワーや元気の源になってくれたら…」と思いを述べた。

 この作品は、フランシス(川平)、ジンクス(長野)、スパーキー(松岡)、スマッジ(鈴木)の高校の同級生で構成された4人のグループ「Forever Plaid」がある日、ショーの会場に向かう途中で交通事故に遭い、4人全員死んでしまう。そんな彼らが夢と消えてしまった自分たちのショーを実現するため、一晩だけ奇跡的に地上に登場。美しいハーモニーと楽しくやんちゃな会話、ちょっぴりおかしい振付などを通し、4人の音楽への情熱が描かれている。