窪田正孝

惣領冬実の大ヒットコミック『MARS』を原作にしたテレビドラマの劇場版『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』の完成披露試写会が5月12日に、都内で行われ、ダブル主演の藤ヶ谷太輔と窪田正孝、共演する飯豊まりえ、山崎紘菜、稲葉友、メガホンをとった耶雲哉治監督が出席した。

完成披露試写会その他の写真

藤ヶ谷演じる零、窪田演じる牧生、飯豊まりえ演じるキラの高校生3人を中心に、ピュアで残酷な恋模様が展開する。ドラマには、窪田が藤ヶ谷に人工呼吸するシーンがあり、「いろんなアングルから撮影するので、計30回くらいキスしましたよ」(藤ヶ谷)、「太輔のくちびるの柔らかは僕しか知らない!」(窪田)。ふたりの怪しげなやりとりに、駆けつけた女性ファンは黄色い悲鳴をあげていた。

ふたりの共演は3回目で、藤ヶ谷は「会わない間にいろいろな経験をしていて、それが背中からにじみ出ている」と俳優としての窪田の成長ぶりにしみじみ。一方、窪田は「普段はアーティスト活動もしているから、役者とは違う感性をもっている。その点が零にリンクしている」と藤ヶ谷の魅力を語った。

耶雲監督は「単なるラブストーリーではなく、(原作がもつ)ハードな面を引き立てるため、残酷なほど美しい映像を目指した」とコメント。藤ヶ谷と窪田が、それぞれ涙を流すシーンについて「こんな切なく美しい涙があるんだと…。撮影中はカットを忘れるし、編集していても手が止まる。そのせいで、映画の完成が遅れてしまった(笑)」とダブル主演を務め上げた人気俳優にほれぼれしていた。

『MARS(マース)~ただ、君を愛してる~』
6月18日(土)全国公開

取材・文・写真:内田 涼