阿部寛(左)と大島優子

 映画『疾風ロンド』のクランクアップ会見が6日、東京都内で行われ、出演者の阿部寛、大倉忠義(関ジャニ∞)、大島優子、濱田龍臣、志尊淳と吉田照幸監督が出席した。

 東野圭吾氏の同名小説を実写映画化した本作は、2月24日に長野県野沢温泉スキー場でクランクイン。オンシーズンのスキー場での大規模ロケを行い、4月13日に都内でクランクアップした。

 この日はキャスト陣が実際に同スキー場でも使用されているリフトに乗って登場し、そのまま会見が進められた。

 スキー場を舞台に、危険な生物兵器を秘密裏に回収することを命じられた主任研究員を演じた阿部は「スキーは20年ぶりでしたが、運よくあまり上手じゃない役だった。あと、例年より雪が少なかったけれど、僕が行った日に大雪が降りました。雨は降らさないけど雪は降らせる“雪男”なんです。今回はありがたがってもらえて良かった」と得意げに語った。

 スキー場のパトロール隊員を演じた大倉は、出演決定後に、プロフィールの趣味欄にスキーと書かれたことからオファーされたことを知ったという。「スキーは2回ぐらいしかしたことがなくて、取材の時に冗談で言ったのがプロフィールになっていたのかもしれない。それでオファーにつながるなら…」と笑わせたが、「そのせいでスキーで苦労したので冗談も言いにくい」と嘆いた。

 吉田監督から「振り向いた瞬間がとても格好いいので、できるだけ背中を見せて振り向くシーンを多くしました。本人は気付いていないと思うけど」と明かされた大倉は、驚きの表情を浮かべながらも「『ここはジャニーズの良さを出して』と言われることもあった。隣にD-BOYSがいるので、ジャニーズ対D-BOYSの戦い。負けられないと思って頑張りました」と隣の志尊を見やった。

 一方、9歳からスノーボードが趣味だという大島は、スノーボードクロスの選手という役柄に「来たー! と思いました。趣味が高じてお仕事に変わるなんて、こんな喜びはない」と語った。

 また、大島は「大倉さんがエキストラの方に『俺が上手に見えるように下手に滑ってくれない?』と頼んでいるのを目撃しました」とリーク。

 大倉は「エキストラの方が大会に出るような方たちだったので、その人たちよりうまく見えない(と役柄として困る)。八の字で滑ってもらったけどそれすらうまくて」と言い訳した。

 映画は11月26日から全国ロードショー。