おネエ系とは一線を画した新たなカテゴリーのタレント・モデルが、バラエティ番組などで人気です。それは、いわゆる「ジェンダーレス男子」。彼らは、男女の壁を超えてファッションを楽しんでおり、りゅうちぇるや、こんどうようぢらがTV出演を果たしています。

最近では、読者モデルのとまんが日本テレビ系『ナカイの窓』に出演し話題に。自らを「絶食系男子」と例え、食欲、睡眠欲、性欲の3大欲求がないことを明かしました。

その一方で、美に対する意識は強く、月に40万円ほどつぎ込むことも。自宅には美顔器などの美容グッズがそろっていました。一緒に出演していた女性モデルらが、自身の体重を45kgや55kgと公表するなか、体重が40.15kgしかなかったとまんに、驚きの声が集まりました。

女子力の高い男子が増えつつある昨今ではありますが、また、新たな価値観を持つ男子が流行りつつあります。

このような女子化しつつある男性の根源は何なのか、ある一冊の本を参考にして考えてみました。博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーである原田曜平さんの著書『ママっ子男子とバブルママ 新しい親子関係が経済の起爆剤となる』です。

また新しい言葉の登場です。「ママっ子男子」。これは、従来のネガティブなマザコン像とは違い、母親と一緒に買い物や恋の相談、二人きりの旅行に出かけることができる20代前後の若者のこと。同書では、マザコン批判から解放された現代の母息子の実態と可能性に迫っています。