トレンディエンジェルのたかし(左)と斎藤司

 「M-1グランプリ2016」開催会見が28日、東京都内で行われ、前年優勝者のお笑いコンビ、トレンディエンジェル(斎藤司、たかし、以下トレエン)のほか、スーパーマラドーナ、和牛、メイプル超合金、馬鹿よ貴方はほかが登壇した。 

 優勝賞金1千万円を懸けて“とにかく面白い漫才”を競い合う。昨年5年ぶりに復活した同グランプリでは、トレエンの二人が敗者復活枠で決勝進出を果たし、勢いに乗って優勝した。

 優勝後、仕事が急増したトレエンの二人。「本当にバリバリ忙しくてプライベートがほぼゼロ」という斎藤は、「先日、半年ぶりに1日だけお休みを頂いたけど、タイのライブの合間だったので、タイでの1日オフ。何をしていいか分からなかった」とボヤいた。

 一方、この日からエントリー開始となる同グランプリについては「エントリーしないです。精査した結果、得がないかなと思って」とあっけらかんと語り、周囲を驚かせた。

 これにかみついたのが、昨年の決勝進出者、和牛の二人。今年もエントリーを表明し、トレエンに「復讐(ふくしゅう)心がたまっている。去年の決勝の1週間後、トレエンに東京で会った。その時に『(自分たちは)6位だったから仕事あんまり増えへんわ』って言ったら、たかしが『6位だったんですか?』って…。悪気なく眼中にないことをアピールされた」と憤慨していることを明かした。

 事の真偽を問われた、たかしはここでも「だって2、3位ぐらいまでしか覚えてないじゃないですか?」とマイペースに語り、再び和牛の怒りを買った。

 最後に、去年のチャンピオンとしてのアドバイスを求められた斎藤は、「皆さん真面目過ぎるね。やっぱり軽い気持ちでリラックスしてやってほしい。楽しんでください」とコメント。

 「はげのくせに!」という周囲のあおりには、「こんなことを言っている人もいますが、結果が全てです」とかわし、「いろんなことを言う人がいますけど、私、はっきり言いまして人生変わりました。もう(彼女に高級ジュエリーの)ハリーウィンストンも買いましたから。大丈夫です」と余裕の笑みを浮かべた。

 また「俺らが“認めている”のは斎藤さんだけやで」という厳しい言葉を投げられたたかしも「僕も優勝賞金が入ったので大丈夫です。12月までに面白いネタを作ってください」と冷静にかわした。なお関係者は、トレエンの出場について「ギリギリまで説得を続ける」という。