『こえ恋』 7月8日~

テレ東系 金曜深夜0時52分 期待度★★★☆☆

マンガ・ノベルアプリ「comico」で連載中の同名コミックをドラマ化。素敵な声をもつクラス委員長の松原くんに恋をした女子高生のラブストーリー。やさしさにあふれる松原くんは、なぜか学校でも紙袋をかぶって生活している男の子だった。

出演は、永野芽郁、竜星涼、唐田えりか、大友花恋、落合モトキ、桜田通、水谷果穂、白石隼也など。松原くんの声は、声優の櫻井孝宏が担当する。マニア心もくすぐりながらピュアな恋愛ドラマが堪能できそう。

『時をかける少女』 7月9日~

日テレ系 土曜9時 期待度★★★☆☆

約50年前に発表され、これまでに何度も映像化されてきた筒井康隆の同名小説を連ドラ化。タイム・リープの能力を身につけたヒロインが主人公の青春SF小説だが、今回もかなりオリジナルの要素が入ってきそう。

出演は、黒島結菜、菊池風磨、竹内涼真、加藤シゲアキ、吉本実憂、高畑淳子、高橋克実など。主題歌はAKB48の総選挙選抜曲、エンディングテーマはNEWSが歌う。

『徳山大五郎を誰が殺したか?』 7月16日~

テレ東系 土曜深夜0時20分 期待度★★★☆☆

欅坂46のメンバーが全員出演する(ひらがなけやきの長濱ねるを含む)、秋元康企画・原作のミステリー&コメディ学園ドラマ。担任の徳山大五郎の死体を発見した生徒たちが、思わず死体を教室に隠してしまったことから、非日常的な学園生活が始まる。

出演は他に、岩松了、江口のりこ、相島一之、今野浩喜、嶋田久作など。「サイレント・マジョリティ」で鮮烈なデビューを果たした欅坂46のメンバーがどんな演技をするのかに注目。

『HOPE~期待ゼロの新入社員~』 7月17日~

フジ系 日曜9時 期待度★★★☆☆

2014年に韓国で放送された『ミセン—未生—』をリメイク。囲碁のプロ棋士になるという夢に挫折した主人公が総合商社で働くことになり、社会経験も学歴もないなか、組織の一員として認めてもらえるよう、ひたむきに仕事に向き合う姿を描いたヒューマンストーリー。

出演は、中島裕翔、遠藤憲一、瀬戸康史、山内圭哉、桐山照史、山本美月、朝加真由美、風間杜夫、丸山智己など。サラリーマンから共感される内容なので、男性視聴者も取り込めれば吉と出るかも。

『仰げば尊し』 7月17日~

TBS系 日曜9時 期待度★★★☆☆

県立高校の弱小吹奏楽部を指導することになった元プロミュージシャンが、問題の多い生徒たちと“音楽の甲子園”を目指す姿を描く、実話をもとにしたヒューマンドラマ。原案は石川高子の「ブラバンキッズ・ラプソディー」と「ブラバンキッズ・オデッセイ」。

出演は、寺尾聡、石坂浩二、多部未華子、升毅、尾美としのり、真剣佑、村上虹郎、石井杏奈、北村匠海、大賀、佐野岳など。平川雄一朗演出、いずみ吉紘脚本なので、『ROOKIES』の吹奏楽部版みたいな仕上がりになりそう。

『そして、誰もいなくなった』 7月17日~

日テレ系 日曜10時30分 期待度★★★☆☆

順風満帆な人生を送っていた男が、ある日、同姓同名の男に人生を丸ごと乗っ取られ、不可解な事件に巻き込まれていくヒューマン・サスペンス。

主演は藤原竜也。他に、玉山鉄二、二階堂ふみ、伊野尾慧、黒木瞳、ミムラ、今野浩喜、鶴見辰吾、ヒロミ、おのののか、神保悟志、小市慢太郎、桜井日奈子などが共演する。

マイナンバー制度をモチーフにした内容のようで、脚本の秦建日子がどこまで臨場感のあるストーリーにできるかに注目。

たなか・まこと  フリーライター。ドラマ好き。某情報誌で、約10年間ドラマのコラムを連載していた。ドラマに関しては、『あぶない刑事20年SCRAPBOOK(日本テレビ)』『筒井康隆の仕事大研究(洋泉社)』などでも執筆している。一番好きなドラマは、山田太一の『男たちの旅路』。