(左から)佐藤蛾次郎、倍賞千恵子、前田吟、山田洋次監督
-渥美清 没後20年特別企画-「男はつらいよ フィルム上映会」が4日、東京都内で行われ、上映前のトークイベントに、山田洋次監督、出演者の倍賞千恵子、前田吟、佐藤蛾次郎が登壇した。
山田監督はシリーズ第1作について「試写室で見て、なんだかちっとも面白くないなって。笑いがないなと思った。会社は喜劇を作れと言っているのに、こんなクソ真面目な映画ができちゃった。僕も落ち込んでいたし、会社も絶望していたんじゃないかな。でも映画館はお客さんでいっぱいでね、しかもみんな笑うんですよ。これには驚いた。その時のことは一生忘れない」と明かした。
また、当時の撮影現場について聞かれた倍賞は「楽しかったです」と語り、渥美とのシーンでは散々笑わされたことを告白。「渥美ちゃんが笑わせるもんだから、NGをどのくらい出したか分からない。結婚式のシーンはお嫁さんだから白塗りをしていたんですけど、化粧はどんどん崩れてくるし、最後は山田さんが笑いながら『はい、カット』って。おかしくて、おかしくて」と、その雰囲気を伝えた。
前田は「僕が25歳の時に山田監督が『会いたい』っておっしゃって。そこから入って、監督にいろいろ教えていただいた。それが博の原点であり、僕の俳優生活の原点でもある」と振り返った。
一方、佐藤は「うちの事務所の社長が『今度、山田洋次って偉い監督がオーディションをする』って言うんだけど、『(そんな人)知らねぇよ』って。それで2時間半遅れて行ったんです。脚組んでたばこ吸ってオーディションを受けた。それでも使っていただいた」と明かした。
最後に、若い世代への送る言葉を求められた山田監督は「そんな偉そうなことは言えないです」としつつも、「あなた方が生まれる10年も20年も前に、この映画が封切られた。寅さんの時代は活気にあふれて元気だった。ああいう元気が今もほしいなと思います。君たちもそういうつもりで活動してほしい」とエールを送った。
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