イベント終了後の囲み取材に登場した志村けん

 タレントの志村けんが15日、都内で行われた、コイケヤ「わさムーチョ新発売&新キャラクター就任発表会」に出席した。

 先月、肺炎のため主演舞台を休演し、入院治療を行っていた志村。この日は退院後初の公の場となったが、体調については「ありがとうございます。大丈夫です」とキッパリ。入院中はもちろん禁酒だったが「今は軽めに。いつもはロックですが水を入れて、半分半分で…」と大好きなお酒も再開したことを明かした。

 それでも「1日3箱吸っていた」というたばこに関しては、今も「吸いたくないんですよ」と心境の変化を明かし、「このままやめる?」という質問には「そうじゃないですかね。体調的にきつかった。そのきつい思いがあるので、もう(たばこは)いいか…という思いになった」とコメント。しかし「お酒はやめられない」と笑った。

 そもそも、座長公演「志村魂」の名古屋公演の後半あたりから体調の異変を感じていたという志村。8月17日に医者からは「これはダメだよ」「安静にしてください」と言われたが、3日間の大阪公演も控えているため、「なんとかして行かなきゃって」と無理をして19日も大阪の舞台に立った。しかし「1回はやったんですが、後はキツかったんですよ」とその日に緊急入院。残り2日の公演チケットは完売していたといい「体もしんどいけど、みんなが期待して待っているのにそれをやらないというのがつらくてね」と無念さをにじませた。

 当時の症状については「夜中にずっともどしたり、寝られないのと…。おかしいなと思って病院に行った。熱も39度ぐらいあった。診断は肺炎。医者からとりあえず『ダメです』『舞台に立つなんてとんでもない』と言われて…。ちょっと疲れがたまってましたね」と苦笑いで振り返った。

 それでも、当初は肺炎が「そんなに重い病気だとは思っていなかった」という志村。「よく考えると65歳超えると肺炎は死因の4位だとか結構大きい病気なんだよね。ちょっと甘く見てました」と現在は十分に反省した様子で、「これだけ長く休んだり、舞台を休むのは初めて」としみじみと語った。

 2週間の入院生活については「最初の4、5日は酸素吸入から点滴も24時間やっているし、トイレに行くのもきつかった。だんだんそれが外れてきて。それでも復帰するために、病院から1時間ぐらい抜けて散歩とかもしましたね。でないと足腰にくるというので。でも1時間歩くのが精いっぱい。息苦しいのが残っていた」と振り返った。

 ベッドの上では「テレビをずっとつけっぱなしで見てましたよ」と五輪中継も見ていたそうで、お見舞いについては「ダチョウ倶楽部の3人とかは来ましたけど、(僕が)疲れると思うので、逆に遠慮してました。できれば来ないでくれる? 静かにしたいんでって…」と静かに過ごしたことを明かした。

 原因については「多分スケジュールがきつかった。もう11年目の舞台なのに、11年前と同じペースでやっていた」と分析し、「もう66ですからその辺の体力を考えてスケジュールを組んでいこうかなと思って」と話した。最後はお決まりの「大丈夫だ~」と明るく締めくくった。