そんな音楽アニメの大本命となりそうなのが、フジテレビの深夜アニメ枠ノイタミナで放送中の『坂道のアポロン』だ。本作は60年代の九州の高校を舞台に、若者たちがジャズを通して心を通わしていく青春グラフティー。奥行きのある音響表現と、丁寧な演奏シーンは実に見事で、他の追随を許さない迫力だ。原作は「このマンガがすごい!2009」オンナ編の第1位や、第57回小学館マンガ賞の一般向け部門を受賞した小玉ユキの人気少女漫画。4月に発売された本作品のオリジナル・サウンドトラックは、Amazonミュージックのジャズ部門ランキングで1位を獲得した。『のだめカンタービレ』がクラシックブームを生み出したように、本作品がジャズブームを生み出すのではないかと注目されている。

4月に放送が開始されコメントが急増。演奏シーンを高く評価する書き込みが目立った。
ぴあ調べ(2011.11~2012.5)/調査協力:サイバーコミュニケーションズ  拡大画像表示
本作品の監督は渡辺信一郎。音楽は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』や『マクロスF』の劇伴で高い評価を受ける菅野よう子。ふたりがかつて制作した『カウボーイビバップ』は、ブルース、ジャズ、ロック、サンバといった音楽のエッセンスが作品に組み込まれたアニメとして国内外で高い評価を受けた古典的名作である。そんな渡辺と菅野が久々にタッグを組む本作品。ふたりのセッションがどんなスウィングを生み出すのか、期待が高まる。

 

投票受付中!

関連リサーチ
音楽をテーマにしたアニメで、あなたが好きな作品は?