9月11日、神奈川県・横浜アリーナにて、BUCK-TICKの「CLIMAX TOGETHER 3rd」が開催されました。
1992年と2004年にも同名のライブを行っており、前回から12年たった今年、ついに3度目の「Climax Together」が開催されることになりました。
12年周期で定期開催されるライブを行うバンドはなかなかいないでしょうし、ましてや横浜アリーナという大規模な会場でワンマンを行い続け、メンバーも変わらないバンドというと、もう奇跡レベルなのでは。
小雨降る初秋といった涼しい風の吹く中、多くのファンが足を運んでおり、会場もソールドアウト、この時点で長い間邦楽シーンに君臨し続け、ファンから愛されているBUCK-TICKの凄みを感じます。
会場内の物販コーナーでは、パンフレットやTシャツ、変わったところですと過去の「Climax Together」の衣装をまとったメンバーのイラストグッズのガチャガチャなどが販売されており、盛況していました。
会場に入ると、横浜アリーナの天井には数多のシャンデリアが吊るされており、ステージには白い幕がかかっています。これから始まるライブに期待が高まります。
開演を待ちわびる観客の熱気の中、客電が落ちると大きな歓声が上がり、白い幕に1992年と2004年の「Climax Together」のロゴが映しだされ、そして今回の「Climax Together 3rd」のロゴになり、それぞれメンバーの姿がスクリーンに映し出されました。
そして幕が落とされ、まばゆいほどに照らされたステージに揃った櫻井敦司(Vo)、今井寿(G)、星野英彦(G)、樋口豊(B)、ヤガミ・トール(Dr)。
『スピード』のイントロが響き渡ると、更に大きな歓声があがりライブはスタート。続いて『MACHINE -Remodel-』と91年リリースの『狂った太陽』からの曲が続いて驚かされました。
櫻井が「一緒に楽しみましょう」と軽く挨拶し、観客の手拍子から『エリーゼのために』へ。
そしてステージが暗転し、一気に重厚な雰囲気になる『唄』から『無知の涙』と近年あまり演奏されていない「レア曲」を披露。
『ドレス』では少女のシルエットがステージ天井に映しだされ、続いて『ROMANCE』ではシャンデリアが赤く染まり幻想的な曲世界をさらに深く感じさせてくれます。
一転してダンサブルなイントロから始まる『独壇場Beauty -R.I.P.-』では、星野、今井がアグレッシブなパフォーマンスで見せてくれます。
これもまた久々な『GIRL』に湧き、疾走感のある『Jonathan Jet-Coaster』、炎の演出が印象的だった『極東より愛を込めて』とアップテンポな曲が続きます。
そして『Memento mori』の間奏では、今井がSOFT BALLETの『PASSING MOUNTAIN』を6月に逝去した森岡賢に手向けるように奏でる一幕も。