ジーンズの似合う著名人に贈られる第33回「ベストジーニスト2016」発表会が11日、東京都内で行われ、「協議会選出部門」で俳優の草刈正雄が選ばれた。
壇上にがった草刈は「若いころからこの賞は絶対に頂きたいと思っておりました。夢がかないました。本当にありがとうございました」と喜びのスピーチ。
ジーンズは昔から愛用しているそうで、「僕、1年中ジーパンなんですよ。おかしいな、何で(受賞の知らせが)来ないのかなって思っていたんですよ」と笑いを誘いつつ、「この年で頂けて感無量です」と喜んだ。
今年は大河ドラマ「真田丸」への出演で、ファン層が拡大した草刈。家族そろって見る家庭も多いようで、「小学生とか幼稚園の子からファンレターが来る。それがうれしくてね」としみじみ。演じた真田昌幸は、先日“最期の時”を迎えた。「終わったすぐはホッとしましたけど、時間が過ぎると、やはりだんだん寂しくなりますよね」と心境を明かした。
また、大河でのブレークで“得たもの”“失ったもの”を尋ねられた草刈は「得たものばっかりですね」と即答。「この年で、あれだけすてきな役というのにはなかなか出会えないもの。僕も46年、ずっと役者にしがみついてやってきましたが、こんなことが起こるんだな、と思いました。本当に今年は心から感謝。三谷(幸喜)さんがあれだけすてきな役を書いてくださったので、足を向けては寝られません」と語った。
この日は、ジーンズをダンディーにはきこなした草刈だが、普段は「まったくのおしゃれ音痴です。今日は革靴を履いていますが、普段は大体ズック靴。(言い方が)古いか。スニーカーですね」と語り、苦笑いを浮かべた。
さらに「うちでのファッションといえば、パジャマと夏はパンツ一丁。娘はそういう格好しか見ていない」と明かした草刈は、家族には受賞を知らせていないという。「娘たちは僕の出ているテレビは見ない。僕が『どうだった?』と100回(感想を)聞くからあきれちゃって。『面倒くさいからもうパパのは見ない』と結託したみたい。うちではとんでもない格好をしているので、(受賞には)驚くと思います」と笑った。