「女性の一人外食」を調査

リクルートライフスタイルは、外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」で毎月実施している外食市場調査から「女性の一人外食」(外食=夕方以降の食事)の増加を推計、その飲食内容の再集計・分析を実施した。

3圏域計での18年4月から19年3月における年間の女性・一人での延べ外食回数は、前年度比9.1%増(5135万回)と推計された。15年度から18年度までの推移を見ると、40代が15年度848万回(構成比18.9%)から18年度1056万回(同20.6%)、50代が15年度649万回(同14.4%)から18年度801万回(同15.6%)と延べ回数・シェアの増加が目立つ。女性の「一人外食」全体も、15年度から18年度で14.2ポイントの増加となった。

女性全体の延べ外食回数は、15年度(延べ6億7937万回)から18年度(延べ6億8059万回)で横ばいと推計された。女性のうち、18年度の就業者数は、対15年度比で12.9%増加。また、女性の延べ一人外食の回数が対15年度比14.2%増、女性就業者の延べ一人外食の回数が対15年度比31.1%増だった。就業人口の増加率よりも、就業者による一人外食の伸び率が上回っている。

18年度における女性就業者の一人外食の延べ回数の内訳は、「飲酒あり」が延べ425万回(対15年度比41.8%増)、「飲酒なし」が延べ2667万回(同29.6%増)と推計された。延べ回数では飲酒なしのシェアが圧倒的に大きいが、伸び率だけで見ると飲酒ありの方が大きい。女性の外食市場では、就業率の上昇が見られる中、その増加率以上に一人外食の機会が増えており、食事が中心ではあるものの、一人飲みも増加している。

女性の一人外食で、シェアの高い業態は「ラーメン・そば等」(16.9%)、「ファストフード」(12.5%)、「喫茶店・カフェ」(11.0%)、「ファミレス、回転すし等」(11.0%)で、この4業態で過半数を占めている。

女性の一人外食で、外食回数が増加傾向にある業態は、「バー、バル、ビアホール等」(対15年度比47.7%増)、「中華料理店」(同41.7%増)、「焼肉、ステーキ等」(同37.2%増)、「ファミレス、回転すし等」(同31.2%増)、「牛丼、カレー等、一品もの」(同28.2%増)、「居酒屋」(同26.9%増)などだった。

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