映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』の初日舞台あいさつが22日、東京都内で行われ、山田孝之、綾野剛、永山絢斗、安藤政信、やべきょうすけ、山口雅俊監督ほか13人が登壇した。
本作は、非合法な金利で金を貸し付けるアウトローの金融屋「カウカウファイナンス」の社長ウシジマ(山田)を主人公に、金と欲望に翻弄される人々の転落人生を描く『闇金ウシジマくん』シリーズの完結編。
6年間続いたシリーズも本作でついにグランドフィナーレ。観客の大きな拍手で迎えられた山田は「公開初日に見に来てくれてありがとうございます」とあいさつ。
劇中の“見逃せないポイント”を聞かれると「皆さんが、本当に役に入って力強く演じてくれているので“どこ”というのはない。圧倒されて見ているうちに終わってしまうと思う」と仕上がりに自信を見せた。
それに対して、観客が一際大きな声で「楽しみ!」と歓声を上げると、山田は「仕込みですよね」と疑いの目を向けた。さらにその観客から「大ファンです。社長、私にもお金貸してくれますか?」と返されると、「怪しい」と一言。やべに「社長、どうしますか?」と聞かれると「ああいうのには貸さないほうがいい。面倒くさいから」と応じて、笑いを誘った。
また、4年間シリーズに参加した綾野は「監督、カウカウファイナンスの皆さんが6年も続けてこられたことは、尊敬に値します」とコメント。続けて「山田孝之が主役のウシジマ社長としてきちんと立ち続けた姿が周りの人に共鳴し、毎回これだけ素晴らしいキャストが集まっているんだと思う。僕は寂しさも覚えますが、一つの終わりではなくこれは新たな始まり…。本当に心から山田孝之には感謝しております。敬意を込めてありがとう。お疲れさまでした」とねぎらいの言葉を贈った。
最後は山田を残してキャスト全員が降壇。一人舞台に残った山田は「本当にこれが最後です」と改めて宣言。「またやって!」という声援には「もうやらないです。見てもらえたらきっとその言葉は出てこないと思う。ちゃんと見事に終わらせることができたと僕は思っているので」と強い思いを伝えた。
さらに「6年間続けてきましたが、多くの人に見てもらえる作品に育ってうれしいです。映像の方はこれで終わりですが、原作は続いているので、(引き続き)読んでもらえたらと思います」とし、「またどこかでお会いしましょう」と締めくくった。