今年8月、渋谷の若者文化の象徴ともいえるパルコが建て替え工事のために2019年までの長期休業に入ったが、そのスキをついて(?)、渋谷の街にさらなる変革を呼ぶ、新たな動きが勃発!?
2012年の渋谷ヒカリエの開業に続く、東急電鉄による渋谷駅周辺の再開発の2つの計画が明らかに!
2017年春「SHIBUYA CAST.」2018年秋「SHIBUYA STREAM」がオープン
宮下公園、キャットストリートに面した宮下町周辺、および旧東横線渋谷駅に近い渋谷駅南街区の2か所のプロジェクトの名称、概要を発表する会見が10月24日(月)に開催され、宮下町には「SHIBUYA CAST.(渋谷キャスト)」の名称で来春、南街区には「SHIBUYA STREAM(渋谷ストリーム)」の名で2018年の秋に、新たな複合施設がオープンすることが発表された。
現在も大規模な工事が続く渋谷駅周辺。
2020年の東京五輪に向けて、8路線が乗り入れる鉄道駅の利便性の向上はもちろん、企業の誘致、エンタテインメント施設の建設、そして周辺の原宿、裏原宿、表参道、青山、恵比寿、代官山といった地域を結びつける役割も期待されており、今回、発表された2地域の開発は、まさにこうした役目を担うことになる。
原宿・渋谷をつなぐ宮下町に、新たな憩いの場が生まれる
宮下町は、明治通りに面して原宿方面と渋谷を繋ぐ場所に位置しているが、ここに「渋谷キャスト」が高さ71メートル、地上16階、地下2階の施設を中心に来春、オープンする。
名称に関しては「多種多様な才(知)を持ったクリエイターたちが、この地に集まり、まるでキャストのように個々の配役を果たしながらコラボレーションすることで、世界から注目される文化や才能を生み出す場となる」というコンセプトの下で決定!
約80戸の賃貸住宅に加え、オフィス、190平方メートルもの多目的スペース、そして憩いの場となる約800平方メートルの広場などで構成される予定。
オフィスに関しては、「ジャーナルスタンダード」、「relume」などの人気アパレルブランドやフード店舗を擁する「ベイクルーズ グループ」が同施設に本社を移転することが決定しているとのこと。
そして、もうひとつ、オフィスに関して新たな試みとして注目を集めそうなのが、約100名程度を想定して募集が開始されているシェアオフィスの存在。
フリーランスの人々やクリエイターたちが同じ空間に集まり、連携、コラボレーションすることで生まれる新たなアウトプットをサポートする。
ワークスペースの提供だけでなく、メンバーのマッチングや法務や企業の支援も用意。
加えて、1階にはカフェスペースを併設することで、これまでなしえなかった異業種交流やアイディアのシェアも可能に。クリエイティブ面はもちろん、新たなワーキングスタイルの発信につながることも期待される。