映画『金メダル男』の大ヒット御礼舞台あいさつが8日、東京都内で行われ、出演者の内村光良、知念侑李(Hey!Say!JUMP)が出席した。
内村が原作・監督・脚本・主演を務めた本作は、幼少時代に徒競走で一等賞の金メダルを取ったことをきっかけに、世の中のあらゆるジャンルで一等賞になることを目指す男・秋田泉一の七転び八起きの人生を描く。
公開から2週間を迎えた本作。“壮年期の泉一”を演じた内村は、手応えを問われると「たまに(ネット上で)感想を見るのですが、だいたいが『知念くんかわいい』『知念くんかわいい』、たまに『監督、お疲れさまでした』みたいな…」と笑わせつつ、「休日は家族連れも結構多いそうで、それが意外なのと同時にうれしい」と語った。
一方“ヤングな”泉一役を演じた知念も「滅多に見に行ってくれないメンバーの高木(雄也)が見に行ってくれたみたいで」と笑顔を浮かべた。
劇中では、新人劇団員としてあえて“下手な踊り”にも挑戦したが「新しい感覚だった。普段は“かっこ良く踊ろう”ってやっているので」と思わぬ苦労も明かし、観客からの「かっこ良かった!」という歓声には「それでは、まだまだですね」と苦笑いを浮かべた。
また、この日は、サプライズゲストとして、内村の旧友でもある出川哲朗が登壇。本作を見た感想として「正直、すげー、ジェラ(嫉妬)でした。やっぱこんだけ笑えて、温かくて、最後は、明日に向かって上を向けるような映画を撮れるんだなと思って」と内村に敬意の念を表した。
出川は、主人公を演じた知念に対しても「演じ切ったジェラ(嫉妬を感じる)」とし、「俺がチェン(内村の愛称)の子ども時代をやりたかったぐらい。悔しかった」とこぼしたが、「それを(演技で)超えてきてくれたから」と知念を“上から目線”で賞賛。そんな出川について、内村は「(配役候補にも)上がっていませんでした」と切り捨てて、会場の笑いを誘った。
また、今回“一等賞”にこだわる泉一を演じた知念は、改めて「常に諦めないで挑戦していく(泉一の)姿はカッコいいなと思った」としみじみ語った。
さらに「ちょっと最近、1位になりたいという気持ちが薄れていた。やっぱり一番には、山田(涼介)が居るからって」と吐露しつつ、「でもそれじゃいけないなと思って。これからは私が一番になります」と力強く宣言した。
会場からは歓声と共に大きな拍手が起こったものの、内村は、「この子はファンの前だと調子いいのよ。非常に冗舌になる。取材の場だと、借りてきた猫になるんだから!」と不満をこぼして笑いを誘った。