映画『AI崩壊』初日舞台あいさつが1月31日、東京都内で行われ、出演者の大沢たかお、賀来賢人、岩田剛典、広瀬アリスと入江悠監督が登壇した。
本作は、AI社会になった10年後の日本を舞台に、人工知能が暴走し、国中が未曽有の大混乱に陥る様子を描いたサスペンス映画。大沢は、AI「のぞみ」の開発者で、AIを暴走させたテロリストとして、逃亡者となる科学者・桐生を演じた。
撮影は日本各地で実施された。大阪の地下道を使った大規模ロケを振り返った大沢は「だんだん記憶が薄くなるぐらいつらい時期だった。約1カ月半ずっと走っていたので…」と苦笑。
「1分のシーンのために、100人近いスタッフで大阪に行って、何十メートルも下の地下道で1日中撮影していた。いい思い出だけど、そのときは寒さとしんどさとの戦いでした」と明かした。
一方、大沢と共演した感想を聞かれた賀来は「現場にいらっしゃるだけで安心感がある方。口で『ああしろ、こうしろ』とは一切言わないのですが、本当に付いていきたくなる背中でした」と語った。
広瀬は「クールで言葉数が少ないイメージの方でしたが、私がお肉の話をしてもすごく返してくれて…。お父さんと言ったら失礼かもしれませんが。まさに、正解!そういう方でした」と笑わせた。
入江監督は“大沢に助けられた”エピソードを披露。「スタッフの熱量が高いために、意見がぶつかって、空気が悪くなった時期があった。そんなときに大沢さんが『1回みんなで飲みましょう』と言って、スタッフを慰労してくれた。そこでみんな再び一致団結して後半戦に向かえたんです」と振り返った。
大沢は「僕がどうこうした訳ではない。ただ、かなり厳しくぶつかり合う現場で、怒鳴り合いが続いていた時期だったので、1回全員でご飯を食べたり飲んだりできたら…と思ったんです」と照れながら明かした。