花粉症の症状が自身のコンディションに影響を及ぼしていると思うかについて(パナソニックの調査)

2020年春の花粉シーズンがやってきた。花粉症の人は、すでに目のかゆみや鼻水に悩まされているかもしれない。パナソニックは、20~60歳の花粉症患者の社会人1324人を対象に「社会人の花粉症に関する調査」を実施。得られた回答から、花粉症による労働力低下の経済損失額は、1日当たり約2215億円であると試算した。

同調査で、花粉症の症状が自身の仕事のコンディションに影響しているかを聞いたところ、79.0%が「影響がある」と回答。1日のうち、花粉症により仕事のパフォーマンスが低下していると感じる時間は平均で約2.8時間となった。これらのデータを元に試算すると、先述の経済損失額が算出されたという。

花粉症患者の仕事のパフォーマンスに最も影響を与える症状の上位は、「鼻水(37.0%)」「鼻づまり(20.0%)」「くしゃみ(13.3%)」。鼻に起因する症状が仕事のパフォーマンス低下を招いているようだ。

一方で、ビジネスシーンで相手が花粉症だった時に親近感や好感を覚える人は51.2%と、会話のきっかけとして活用されているシーンもあることが分かった。商談や会議中に花粉症の方がマスクを着用していた場合にも、61.3%が気にならないと理解を示していた。ただ、花粉症の症状は辛く、62.1%は会社へ出勤せず、在宅勤務を希望していることも分かった。

対策としては、1位が「マスクをつける(70.4%)」で、次いで「目薬(54.2%)」「空気清浄機の使用(35.6%)」「自宅に入る前に服の花粉を落とす(23.9%)」「加湿器の使用(22.1%)」があげられた。室内に漂う花粉対策の重要性も広がってきていることがうかがえる。

調査では、36.1%が花粉症の症状が出てから対策をすると回答していたが、All About 「睡眠」ガイドの坪田聡氏は、「花粉症の薬を飲むなら、花粉が飛び始める2週間ぐらい前から飲み始めましょう。早めに飲み始めたほうが、予防効果が大きくなります」と呼びかけている。本格化してからは空気清浄機や掃除機など対策グッズの需要も増すので、準備は早めに済ませておきたい。