「特命係長 只野仁 AbemaTVオリジナル」完成発表会が6日、東京都内で行われ、出演者の高橋克典、櫻井淳子、永井大、三浦理恵子、梅宮辰夫ほかが出席した。
約5年ぶりの復活となる本作は、『日刊ゲンダイ』に連載中の『特命係長 只野仁』シリーズを原作とした人気ドラマ。
主人公の只野が、昼間は大手広告代理店・電王堂の総務二課係長という、うだつの上がらないサラリーマンから一転、夜になると会長直属の「特命係長」として、社内外のトラブルを解決する。
只野を演じる高橋は「かれこれ15年。52歳になってこの役をやるとは」と笑顔であいさつ。人気女性アナウンサー役で“お色気担当”の三浦も、撮影を振り返りながら「何より克典さんと久しぶりに“あのシーン”をご一緒させていただけたことが本当に幸せです」と語り、会場を沸かせた。
一方、昨年、十二指腸乳頭部がんを患い手術を受けた梅宮は、入院中に体重が11キロも減少したことを報告。この日、報道陣に体調を尋ねられた際にも「徐々に良くなっていますが2年は様子を見ないと本当に大丈夫か分からない。でも体重もじわりと増えて4キロ戻りました。大丈夫です」と回復をアピールした。
それでも、只野に特命を下す会長役とあり「内容的には私でなくても務まる役」と弱音を吐いたが、高橋から「スタッフさんと話し合って、やっぱり梅宮さん以外にいないとなった」と聞かされ、「うれしい限りです」と感謝した。
続けて「そういうわけで、本当は責任を感じずにやっておったんですが…」と今回は準備万端で挑んだことを明かす梅宮に、高橋も「だからか! 今回、せりふが完璧でしたもんね」と膝をたたいた。
梅宮は「5年前のドラマの最終回で11回もNGを出した。あれで信用をなくしたから、もうこの役は来ないだろうと思ったのに…」と苦笑い。
高橋が「今回、あまりにもせりふが完璧なので逆に心配になりました。みんなザワザワしてました。実は僕、下に台本を置ける『会長スペシャルデスクを作ってくれ』って美術さんに発注していたんです」と舞台裏を明かすと、梅宮も「前回の汚名を晴らさなきゃいけないのでそこそこ必死でした。せりふを覚えるのは朝がいい。毎朝3時からやりました」と胸を張った。
ドラマは7日から「AbemaTV」で毎週土曜日午後11時に放送。