映画『サバイバルファミリー』の完成披露試写会舞台あいさつが16日、東京都内で行われ、出演者の小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかなと矢口史靖監督が出席した。
矢口監督のオリジナル脚本で映画化された本作は、電気を必要とするあらゆるものがストップする原因不明の“電気消滅”という緊急事態に直面した、東京に暮らす平凡な鈴木家の超不自由なサバイバル生活を描く。
「台本を頂いた時、これは大変なシーンがいっぱいあるなと覚悟しました」と語った小日向は、苦手だという虫を食べようとするシーンをはじめ、「12月29日に入った川は、とにかく冷たくて、死ぬかと思いました。冷たい川の中で、我慢し切れなくてしたおしっこが衣装の下に着たスエットスーツの中で広がっている時、なんて温かいんだろうと思いました」と振り返った。
葵も「設定が夏だったので半袖で、寒いというか痛い。だんだん足もつかなくなって、生命の危機を感じました」と同意し、深津は「家族4人と豚3頭が柵の中に放り込まれて、100キロある豚を家族4人で追いかけるシーンは、これまでに体験したことのないことだったので、途中で『自分は何をしているんだろう』と感じるぐらい大変でした」と明かした。
やむを得ず猫缶を食べるシーンでは、本物の猫缶も口にしたという泉澤が「激マズでした。お母さんと妹は食べてくれたけど、お父さんは食べてくれませんでした」とエピソードを披露すると、すかさず小日向は「僕はシーチキンを入れてもらいました。深津さんも食べる必要はなかったけど、食に対して貪欲なだけなんです」と弁解して笑わせた。
矢口監督から、サバイバルで最も生き残れなさそうな人に挙げられ、だんだんとステージ上でも役柄通りの“口先だけで何もできない駄目おやじ”と化してきた小日向は、映画タイトルの電飾看板を点灯させる発電イベントに挑戦した。
自転車にまたがり、他キャストと矢口監督の2倍量の発電に挑んだが「まだつかない? まだ? 無理だよ~」とまさかの白旗宣言で泉澤にバトンタッチした。
引き継いだ泉澤が勢い良く自転車をこいで見事に全てを点灯させたが、実は小日向がこいでいるタイミングで接触不良というメカトラブルが起きていた。
いいところを見せられなかった小日向は「ほらもう! マジで(足が)ガタガタでひどい」と肩を落としていた。
映画は2月11日から全国東宝系でロードショー。