東京五輪への思いを口にした三宅宏実選手

 ボートレース「GⅡ 第1回レディースオールスター」記者発表会が17日、東京都内で行われ、女子レーサーの海野ゆかり選手、平山智加選手、守屋美穂選手が登壇。スペシャルゲストとして女子重量挙げ五輪メダリストの三宅宏実選手も応援に駆け付けた。

 銅メダルに輝いたリオデジャネイロ五輪から約4カ月。帰国後ゆっくりできたかを問われた三宅選手は「だいぶ休み過ぎてしまって」と照れ笑いを浮かべつつ、今年に入ってからは「少しずつ練習を始めて、毎日が筋肉痛です」と近況を報告した。

 今年の目標は「体のメンテナンス。だいぶ休んでいるので、今年1年で来年の試合に出られる体づくりの準備をしたい」と話し、2020年の東京五輪については「私も目標としている選手の一人」と改めて明言した。

 「1年、1年しっかり目標を立てて、それをクリアしたその先にオリンピックへの挑戦があると思う。頑張りたい」と五輪へ懸ける思いを口にした。

 新設された本レースは、その名の通り、ファン投票によって出場選手を決める“女子だけ”の競争。記念すべき第1回大会は広島県のボートレース宮島で2月28日~3月5日に開催される。

 広島出身の海野選手は「個人的には育ててもらったボートレース宮島なので、その恩返しができたら。目標は大きく言えば優勝ですが、まずは一つ一つのレースを真剣に真面目に思い切って走ることだと思います」と語り、気を引き締めた。

 ファンの得票数13287票で1位となった平山選手も「最近の女子の頑張りが認められて実現した新しい大会。これが2回、3回とずっと続くように、まずは皆さんの期待を胸に、優勝を目指して走りたい」と意気込みを語った。

 昨年、産休復帰を果たした守屋選手も、得票数第6位という結果で「私なんかに…と言うとアレですが、たくさん投票していただいたので、ファンの皆さんの思いにしっかり応えられたら」と語った。

 最終日に現地を訪れ、表彰式などに参加する三宅選手は「生でボートレースを見たことがないのですごく楽しみです」と笑顔を浮かべた。3選手の印象については「強くて、美しくて、すごくギャップを感じる瞬間があった」とし「本番でいいレースができるようにファンの皆さんと共に応援しています」とエールを送った。

 この日は、会場となる宮島にちなみ、選手たちが今年挑戦したいことを書いた“巨大しゃもじ”を披露。「世界遺産の富士山に挑戦」と掲げた三宅選手は、「もちろんてっぺんまで登りたい。自然の山を登りながら足腰を鍛えて競技以外のことにも積極的に取り組みたい」と語ってほほ笑んだ。