映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の来日スペシャルイベントが30日、東京都内で行われ、ティム・バートン監督と映画の応援隊長を務めるピース(又吉直樹、綾部祐二)が出席した。
本作は、とある孤島の森にひっそりとたたずむお城のような屋敷を舞台に、周囲になじめない孤独な少年ジェイクが、厳格なミス・ペレグリンと現実世界では生きられない特殊能力を持った奇妙な子どもたちと心を通わせ、ありのままの自分と驚くべき宿命を受け入れて成長していく姿を描く。
映画のPRとしては2014年10月の『ビッグ・アイズ』以来、約2年3カ月ぶりの来日となったバートン監督は「日本、東京という場所は私にとってインスピレーションやアイデアをもらえる特別な場所。また戻ってくることができて大変うれしい」と語り、ファンの歓声に応えた。
ピースの2人は、同じく14年に行われた「ティム・バートンの世界展」ではオフィシャルサポーターに就任し、バートン監督とは対面済み。バートン監督も2人を覚えていたようで、綾部は「お願いがあります。ハリウッドスターになるのが夢で、4月から本気でアメリカに行きます。あなたの作品にまず最初に出たい」と真剣な面持ちで直談判した。
これを聞いたバートン監督は笑いながら「特殊能力は何を? とてもいい演技をなさることが特殊能力ですか? アクションは? 速く走れますか? こんなポーズは?」と矢継ぎ早に問い掛け、「なんでもします!」必死に答える綾部の“逆オファー”を絶妙に回避した。
一方、劇中に登場する、空中浮遊の能力を持つ少女エマをイメージし、クレーンでつられながらの“空中浮遊”を披露した又吉は「綾部さん、スタンバイできました」とマイペースに報告した。
「それどころじゃない。こっちは本気なの!」と叫ぶ綾部をよそに、バートン監督も又吉に興味津々で、大爆笑をしながら「ベリーグッド! とても美しかった。彼が金髪だったら完璧でした。風がいい効果を出していていいですね」と強風になびく又吉の髪形がすっかり気に入った様子だった。
映画は2月3日から全国ロードショー。