(左から)松井愛莉、りんかちゃん&あんなちゃん、ティム・バートン監督

 映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の来日記者会見が31日、東京都内で行われ、ティム・バートン監督が登場した。

 本作は、バートン監督の最新作で、孤独な少年と現実世界では生きられない奇妙な子どもたちが暮らす秘密の楽園の物語。

 バートン監督は「この作品を作ろうと思った理由は?」と聞かれると、「本作の内容は、自分自身が感じて経験したことでもあります。周りからちょっと変わってると思われる人は、多くの人が芸術性に富んでいたり、静かな人だったりするところがあると思うのですが、そういう人は、中身はいい人たちであるということがあって。本作でも、ちょっとほかの人たちと違う、おかしなところがあっても、それはいいんだということ(を伝えている)。実際に中身は普通の人たちであるということは大切なことだと思いました」と話した。

 「子どもたちとの撮影で苦労した点は?」との質問には、「今回、演技を全くしたことがない未経験の子もいたので、過度にCGに頼らずに、セットや実際にある家など、実物の物を使って演技をしてもらいました。子どもたちが自分のキャラクターを感じながら演じてもらえる環境作りをしました」と答えた。

 また、ゲストとして女優でモデルの松井愛莉と、双子姉妹のりんかちゃん&あんなちゃんが作品内のキャラクターの衣装を着て登場した。

 バートン監督は、松井から花束を手渡されると「美人コンテストで優勝した気分になりました。ありがとう。皆さんすてきなので、今日から日本版を撮りたいくらい」とジョークで返し、笑いを誘った。

 「バートン監督の作品が大好き」という松井は、本作を見た感想を「見終わった後も自分がすごく興奮状態で、印象に残るシーンがあり過ぎて良かったです。世界観だったり、現実と非現実の差もすごくすてきで、ワクワクドキドキして楽しめました」と語った。

 映画は2月3日から全国ロードショー。