会見に出席した長澤まさみ(左)と内村光良

 映画『SING/シング』日本語吹替版完成報告会見が16日、東京都内で行われ、吹替キャストを担当した内村光良、長澤まさみ、斎藤司(トレンディエンジェル)ほかが登場した。

 この作品は、人間と似ている動物だけが住む世界が舞台の新作アニメーション。

 主人公で劇場支配人のコアラ役を演じた内村は、「(吹き替えは)毎日が修行みたいで、声優さんは違うなあって実感しながら、勉強になった時間でした。家族そろってご覧になれると思うので、見に来てほしいです」とアピールした。

 パンクロックなヤマアラシの少女役を演じた長澤は、「今回は声優さんと歌も歌わなくちゃいけないというのでプレッシャーだったんですけど、思いっ切り演じられればと思って、私もパンクロックに決めてみました」と話した。

 内村と長澤は、作品内で英語の楽曲の歌声を披露している。2人の歌唱シーンが会場内で流れると、内村は「恥ずかしいですね。これが全国の映画館で流れると思うと手に汗かいちゃう。まさみちゃんがうまいですから、私は素人という感じで見てくだされば…」と感想を語った。

 一方の長澤は、歌の吹き替えの収録について「発音の先生がいらっしゃって、厳しく指導してもらって、本当に思い出したくないくらい大変でした。私が大声を出すイメージがないと思うんですけど、頑張って大きい声を出しました」と苦労を明かした。

 陽気なブタ役を演じた斎藤は、「どちらかというとブタというよりかは(ビジュアルが)カッパという感じだったので不安だったんですけど、実際にやってみたら監督から『うまいうまい』と褒めちぎられまして、8時間の収録が2時間で終わるという天才ぶりを発揮しました」と自画自賛して、笑いを誘った。

 また、「人生を変えるためにオーディションに挑む」ことがテーマになっている作品にちなみ、「自分の人生が変わったなと思う瞬間はいつ?」と聞かれると、長澤は「私は東宝シンデレラに受かった時から、人生が変わったなと思います。本当にオーディションで変わりましたね」と人生の転機を明かした。

 斎藤は「M-1と言いたいところなんですけど、23歳の時、はげてきた時ですね。あの時に人生と頭皮が切り拓けました。『早熟』とか『頭だけ親不孝』と言われて、『親父より先に(毛根が)死んでごめんなさい』とか言ったり。でも新しい人生が生まれたのは、あの時ですね」と振り返り、笑わせた。

 映画は3月17日から、TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー。